チャンピオンズリーグ(CL)・グループE第1節が6日に行われ、チェルシー(イングランド)とディナモ・ザグレブ(クロアチア)が対戦した。
いよいよ“欧州最高峰の戦い”の幕が上がる。2020−21シーズンの大会王者に輝いたチェルシーは、クロアチアの国内リーグを5連覇しているディナモ・ザグレブの本拠地に乗り込んだ。スターティングメンバーにはピエール・エメリク・オーバメヤンが入り、チェルシーでの公式戦デビューを飾ることに。GKにはエドゥアール・メンディではなくケパ・アリサバラガが起用されている。
試合は序盤からチェルシーがボールを保持し、主導権を握る展開に。6分、ラヒーム・スターリングのスルーパスに抜け出したオーバメヤンがビッグチャンスを迎えるも、オーバメヤンは相手DFを引きつけてマイナスへの折り返しをチョイス。最後はスターリングがシュートを放ったものの、相手DFのブロックに阻まれた。
その後もチェルシーが相手陣内に押し込む時間が続くも、試合は13分に意外な形で動く。ディナモ・ザグレブのロバート・リュビチッチが自陣ペナルティエリア内でボールを拾うと、シンプルにロングボールを供給。ブルーノ・ペトコヴィッチの落としに反応したミスラヴ・オルシッチが相手DFと入れ替わり、GKと1対1のチャンスに。オルシッチは冷静にゴール右側に流し込み、ホームチームが先手を取った。
1点ビハインドとなったチェルシーは同点を目指して前進するも、ディナモ・ザグレブの牙城を崩すことはできない。前半はこのままディナモ・ザグレブの1点リードで終了した。
後半開始と同時にチェルシーは攻撃的な交代策を実施。セサル・アスピリクエタを下げてハキム・ツィエクと投入する。攻撃の時間を増やすものの決定機は増やせず、時間のみが経過する。それでも85分にビッグチャンス。ペナルティエリア右でリース・ジェームズが左足シュートを狙うが、これはポストに嫌われた。直後のプレーではメイソン・マウント、ツィエクがシュートを放ったが、GKのファインセーブに阻まれている。
8分の後半アディショナルタイムにもゴールネットを揺らすことはできず。試合はこのまま終了し、チェルシーのCL初陣は黒星となった。
次節は15日に行われ、チェルシーはホームにザルツブルク(オーストリア)を迎える。一方、ディナモ・ザグレブは敵地でミランと対戦予定だ。
【スコア】
ディナモ・ザグレブ 1−0 チェルシー
【得点者】
1−0 13分 ミスラヴ・オルシッチ(ディナモ・ザグレブ)
【スターティングメンバー】
チェルシー(3−4−2−1)
GK:ケパ
DF:アスピリクエタ(46分 ツィエク)、クリバリ、フォファナ
MF:R・ジェームズ、マウント、コヴァチッチ(59分 ジョルジーニョ)、チルウェル(71分 ククレジャ)
FW:ハフェルツ、オーバメヤン(59分 ブロヤ)、スターリング(75分 プリシッチ)