Dos Monos×筒井康隆、Balming Tiger×RM、Bonoboら、今週のおすすめ楽曲をレビュー

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2022年09月09日 13:00  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

毎週更新のCINRAプレイリスト「Songs We Dance To」。ロック / ポップ、インディ、ヒップホップをはじめ、実験的なエレクトロニックミュージックからK-POPまで、ジャンルレスに選曲したプレイリスト(2022年9月5日週更新)から、編集部員が特におすすめしたい楽曲を紹介します。

CD限定でリリースされた、筒井康隆とのコラボレーションアルバム『だんでぃどん』から、唯一の配信シングルとなる“DOG EATS GOD feat. 筒井康隆”。オードリー・タンとの公式コラボや、上出遼平との『蓋』などの強烈な記憶もまだ新しいなか、今回は筒井康隆とコラボというものすごいことになっているDos。『文學界』掲載の荘子itのインタビューからも二者の感覚に通じるものや共通性は多く、「Dos Monos×筒井康隆」というパワーワードに驚きつつも、必然性を感じる。20分超という“だんでぃどん feat. 筒井康隆”の冒頭5分がYouTubeで公開されており、筒井康隆の朗読を聴くことができる。CDは現在売り切れなので(残念)、こちらを繰り返し聴いて楽しみたい。(川浦慧)

「オルタナティブK-POPバンド」を掲げるBalming Tigerの久しぶりの新曲。最近はOmega Sapienらメンバーの個人活動が目立っていた彼らが、BTSのRMをフィーチャーした楽曲でカムバックした。“SEXY NUKIM”は音数の少ないダウナーなビートとラップが中毒性を生む一曲。タイトルの「NUKIM」は韓国語で「感じ、フィーリング」の意味だが、この曲では世界に「アジアのクール」「アジアのセクシー」を見せたかったのだという。Balming Tigerが体現する「セクシーヌッキム」が視覚化されたようなMVはPennackyが監督。彼らは今月、カマシ・ワシントンやLittle Simzらも出演する横浜の音楽フェス『ODD BRICK FESTIVAL 2022』で来日する。(後藤美波)

サイモン・グリーンによるソロプロジェクト、Bonobo。今年の『フジロック』にも出演し、バンドセットでのパフォーマンスを披露したことも記憶に新しい。新曲“ATK”はどことなく異国情緒もただよう、パーカッシブなダンスチューン。自らが主宰するレーベル「OUTLIER」からのリリースとなる。

MVを制作したのはMcGloughlin Brothers。電車の窓から見えるさまざまな地域の風景、線路、空撮映像、エキゾチックなタイルの模様といった映像中に見出せるミニマルなパターンを矢継ぎ早に組み合わせた映像は、アグレッシブな曲調とあいまって、とにかく刺激的でかっこいい。(佐伯享介)

このほかにも、今週はビョーク、STUTS、Gorillaz、Mount Kimbie、藤井隆、Tempalay、Kuro、Shygirl、TEMPESTなどの新曲30曲を追加。CINRA編集部がいま聴いている曲をセレクトするプレイリスト「Songs We Dance To」は、Apple Musicで毎週水曜に更新中。
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