ローマ退団のDFサントン、31歳で現役引退…「自分の体がもう耐えられない」

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2022年09月10日 18:00  サッカーキング

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サントンが31歳で現役引退 [写真]=Getty Images
元イタリア代表DFダヴィデ・サントンが現役引退を発表した。9日にイタリアメディア『TuttoMercatoWeb』が伝えた。

 現在31歳のサントンは、2005年にインテルの下部組織に入団し、2009年1月に18歳でトップチームデビューを飾った。2011年からはチェゼーナ、ニューカッスルでもプレーし、2015年夏にインテルへ復帰。2018年夏からローマに所属し、セリエA通算143試合、プレミアリーグ通算82試合などに出場した。しかし、キャリアを通じてケガに泣かされ、2021−22シーズンはローマで戦力外に。6月30日の契約満了に伴い、同クラブを退団してフリーとなっていた。

『TuttoMercatoWeb』のインタビューに応じたサントンは、「オファーがなかったわけではない。過去に何度もケガをしてきた自分の体がもう耐えられないんだ」と語り、スパイクを脱ぐことを宣言。次のように言葉を続け、近年は苦悩を抱えながら生活していたことを明かした。

「次から次へと検査を受けたが、どうにもならず、人工関節を入れるしかない状況だった。まだ自分の足で歩けるけど、プロであり続けるのは無理だ。3回手術した右ひざは、少しでも力を入れるとすぐに腫れて曲がらなくなってしまう。僕の屈筋のケガは自動的にそこから始まる。右ひざは曲がらず、左ひざを伸ばすと今度は屈筋が…。1試合プレーしたら5試合は欠場しなければならない」

「“恐れ”を抱きながらプレーしなければならないのなら、しない方を選ぶ。そして、何年も恐怖と戦いながら、適応し、プレーし、自分を保ってきた。でも、落ち着いてプレイすることはできず、いつも怖がっていた。楽しいからプレーし始めたのに、近年は苦痛で仕方ない。このままでは自分のやりたいことができない」

 また、サントンはこれまでのキャリアを振り返り、次のようにもコメント。自身のキャリアが悪いものばかりではなかったと回顧している。

「一番良かった時期はインテルでの最初の時期、すべてを勝ち取ったとき(2009−10シーズンの3冠)かな。僕はケガもあったけど、素晴らしいものだった。当時はとても若かったから、自分たちが歴史を作っていることに気づいていなかった」

「ニューカッスルでは多くの喜びがあったし、非常に穏やかな時期も経験した。(2011年夏に)ほとんど嫌々ながら行ったんだけど、一度行ったら二度と戻りたくなかったね。その後、インテルからオファーがあり、戻ってきたけど、イングランドではとても楽しい時間を過ごすことができた。周りの環境、プレーする環境は今までで一番よかった。イングランドに行くたび、可能な限りスタジアムへ足を運んでいるよ」

 サントンはセカンドキャリアにも言及。「わからない。サッカーは、僕が育ってきたような愛がある世界ではなくなってしまった。モラッティ会長は父親のような存在で、選手に愛情を注いでくれた。今はビジネスとなり、選手は使い捨てられる。やりたいことは、ユース部門のコーチとかかな…。考えないといけない。でも、この世界で続けるかどうかはわからないし、もしかしたらコメンテーターでもいいかもしれない。よく考えて、愛と願いを持ちながらやれることを見つけたい」と語っている。

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