ブンデスリーガ第7節が17日に行われ、バイエルンとアウクスブルクが対戦した。
バイエルンは開幕から3連勝、合計15ゴールを挙げるというこれ以上ないスタートを切ったが、第4節から風向きは変わる。ボルシアMGとの一戦ではGKヤン・ゾマーのファインセーブに苦しめられ、1−1のドローで試合を終えていた。以降の2戦はどちらも引き分けで終了。チャンピオンズリーグ(CL)では2連勝と好調さを見せているものの、リーグでは“引き分け地獄”に陥っている。一方、アウクスブルクは対照的にここまで引き分けはなく、2勝4敗という成績に。ドイツを代表する強豪相手に“番狂わせ”を起こしたい。
バイエルンは直近のCL・バルセロナ戦からスターティングメンバーを3名変更。同試合でベンジャマン・パヴァールが負傷したため、右サイドバックにはノセア・マズラウィを起用。マタイス・デ・リフトがセンターバックの一角に入り、バルセロナ戦で後半からピッチに立ったレオン・ゴレツカも先発に名を連ねた。
試合は序盤からバイエルンのペースで進む。13分、マズラウィのスルーパスに抜け出したサディオ・マネがGKと1対1のチャンスを迎える。マネはGKをかわそうとするも、飛び出してきたGKラファウ・ギキエヴィツに当ててしまう。16分にはジャマル・ムシアラからのパスを受けたトーマス・ミュラーがペナルティエリア手前で時間を作り、オーバーラップしたレロイ・サネへスルーパス。ボックス右でボールを持ったサネは左足で狙ったものの、シュートはGKの正面へ。
その後はバイエルンだけでなくアウクスブルクも多くのチャンスを作ったが、お互いにゴールネットを揺らすことはできず、スコアレスでハーフタイムに突入した。
後半に入るとホームチームが試合を動かす。センターライン付近でのフリーキックでロングボールを送ると、ボックス左側で競り勝ったイアゴが中央へ折り返し。マイナスでフリーになっていたメルギム・ベリシャが右足で流し込み、アウクスブルクが先手を取った。
バイエルンはまず1点を返すべく攻撃を続けるものの、ホームチームの牙城を崩せない。61分にはミュラー、72分にはサネ、89分にはマルセル・ザビツァーがゴールに迫るも、なかなかこじ開けられず。後半アディショナルタイムにはコーナーキックから、上がっていたマヌエル・ノイアーがヘディングを狙うも、シュートはGKギキエヴィツに防がれた。
バイエルンは最後まで1点が遠く、試合はこのままタイムアップを迎えた。バイエルンにとっては今季のブンデスリーガ初黒星となっただけでなく、2019−20シーズンの第20節ライプツィヒ戦をスコアレスドローで終えて以降続いていたブンデスリーガの連続得点記録が「87」で途切れることとなった。一方、アウクスブルクはブンデスリーガ2連勝となっている。
次節、バイエルンは30日にレヴァークーゼンをホームに迎える。一方、アウクスブルクは10月2日、敵地で吉田麻也が所属しているシャルケと対戦する予定だ。
【スコア】
アウクスブルク 1−0 バイエルン
【得点者】
1−0 59分 メルギム・ベリシャ(アウクスブルク)