明治安田生命J1リーグ第30節が18日に行われ、ヴィッセル神戸とガンバ大阪が対戦した。
1試合未消化で勝ち点「28」の神戸が、勝ち点差「1」のG大阪を『ノエビアスタジアム神戸』に迎えての一戦。17日にアビスパ福岡が9試合ぶりの勝利を挙げて自動降格圏から脱出しており、この“関西ダービー”に敗れた方が17位に転落するという大一番となった。
神戸は10分に決定機。相手GKと競った武藤嘉紀がこぼれ球に反応してネットを揺らしたが、ファウルを取られて得点は認められない。
13分、神戸にアクシデントが発生する。マテウス・トゥーレルが左の太ももを痛めてプレー続行を断念。担架に運ばれてピッチを後にしたトゥーレルに代わり、小林友希が投入された。
その後はお互いにゴール前まで迫る場面を作ったものの、決定機と呼べる場面は少なく、スコアレスで折り返す。後半頭から大迫勇也と小田裕太郎を投入した神戸は、50分に絶好機到来。ペナルティエリア右から小田がグラウンダーで折り返したボールにゴール前の武藤が合わせたが、シュートは相手のブロックに阻まれた。
一方のG大阪は52分、セットプレーの流れからパトリックがネットを揺らしたものの、これは味方のオフサイドで認められない。それでも55分、G大阪が正真正銘の先制点を獲得。齊藤未月の浮き球パスに抜け出した黒川圭介がペナルティエリア左から折り返し、ゴール前のレアンドロ・ペレイラが合わせて押し込んだ。
追いかける展開となった神戸は72分に大迫、73分に山口蛍が立て続けにビッグチャンスを作るが、シュートは枠を捉えられない。すると82分、FKの競り合いのなかで武藤が倒され、神戸はPKを獲得。キッカーの大迫が相手GK東口順昭の逆を突いてゴールに突き刺し、試合を振り出しに戻した。
次の1点が生まれたのは後半アディショナルタイム3分、神戸が逆転に成功する。ペナルティエリア中央で武藤のパスを受けた大迫は、トラップから右足一閃。ボレーシュートを突き刺した。
試合はこのまま終了し、神戸は2連勝、G大阪は2試合ぶりの黒星となった。G大阪は17位に転落し、神戸は安全圏の13位に浮上した。次節は10月1日に行われ、神戸は敵地で福岡、G大阪はホームで柏レイソルと対戦する。
【スコア】
ヴィッセル神戸 2−1 ガンバ大阪
【得点者】
0−1 55分 レアンドロ・ペレイラ(G大阪)
1−1 83分 大迫勇也(神戸)
2−1 90+3分 大迫勇也(神戸)