フルアム所属の元ブラジル代表FWウィリアンが、アーセナル在籍時を振り返った。21日、イギリス紙『ミラー』がコメントを伝えている。
ウィリアンは2020年夏にチェルシーからアーセナルに加入。即戦力として活躍が期待されたが、チェルシー時代の躍動感あるプレーは影を潜め、2020−21シーズンは公式戦37試合出場1ゴール7アシストという成績に終わった。3年契約の1年目が終了した2021年夏、双方合意のもとでアーセナルとの契約を解除。わずか1年で同クラブを退団した。
退団当時を振り返ったウィリアンは、自身の決断の背景を次のように明かしている。
「早期の契約解除を申し出た選手は僕だけだと思う。同じような境遇の他の選手だったら、契約最終年までクラブに残り、お金をもらい続けただろうね。だけど僕は違う。世界で一番大事なものはお金じゃない。気分良くプレーすることが出来ず、練習に行く意欲も湧かなかった。だからクラブを去ったんだ」
また、同選手はアーセナル在籍時に自身が苦戦を強いられた理由についても分析。不振に陥った要因の一つとして、新型コロナウイルス感染拡大に伴う試合の無観客開催を挙げた。
「シーズンのほとんどを僕らはファンなしでプレーしなくてはならなかった。アーセナルのファンに会えず、観客の声を感じることが出来なかった。僕だけでなく、世界中の誰にとっても難しい時期だったと思う。新しいクラブでファンがいない中でプレーするのは簡単なことではなかったんだ」
アーセナルでの最終日にはミケル・アルテタ監督といくつかの言葉を交わしたというウィリアン。「僕のためにしてくれたこと、そしてアーセナルに連れてきてくれたことへの感謝を伝えたよ。そして彼の成功を願った。彼は良い監督だよ」と当時のやり取りを明かした。
今季はアーセナルと同じくロンドンを本拠地とするフルアムでプレーしているウィリアン。対戦相手となった現在のアーセナルの印象については次のように語った。
「とても深くリスペクトしているよ。良いチームだし、良い選手も揃っている。今シーズンは良い結果を残すと思うよ」