フワちゃん 『スターダム』でプロレスデビューにスターライト・キッドら現役レスラーも苦言、日テレの主導企画に「またタレントがケガしたら責任を取れるのか」高まる不信

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2022年09月26日 18:00  週刊女性PRIME

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フワちゃんがプロレスに参戦ダァーッ!!

 9月25日放送の『行列のできる相談所』(日本テレビ系)で、ユーチューバーでタレントの「フワちゃん」のプロレスデビューが発表された。舞台は10月23日の東京・アリーナ立川立飛大会で、番組内ではトレーニングに励む様子も映し出された。

「参戦するのは、彼女が9月11日にデビューを表明していた『スターダム』のリング。かつてグラビアアイドル・愛川ゆず季のレスラー転向が話題になった、現在も多くのグラドルが在籍するビジュアル面も重視した、熱心な男性ファンも多い団体です。

 “ビッグダディー”こと林下清志さんの三女・林下詩美も所属選手で、他団体よりも話題性、エンタメ要素に富んでいると言えますね」(プロレス専門誌・ライター)

 番組によると企画は5月に持ち上がり、すでに4か月間のトレーニングを積んでいるというフワちゃんだが、やはりプロの目には“舐められている”ように映るのだろう。

 スターダムの看板選手の1人であるスターライト・キッドは、自身のツイッターで《フワちゃんに限らず、プロレスを甘く見てる奴らなんかはこのリングに上がれない。上がって欲しくない。つか上がらせねー。》と挑発。

 同じく、“最恐ヒール”レスラーの刀羅ナツコも《たった4か月の練習で感動する試合? 笑っちゃうね。さすがタレント様だね。笑》と、フワちゃんに苦言を呈していた。

 それもそのはず、華やかなリングの外で血の滲むようなトレーニングを重ねてこそ成り立つのがプロレスだ。番組企画で素人に簡単にリングに立たれては、プロレスラーを生業にしている彼女たちにしてみれば納得できない部分もあるのかもしれない。

ケガをしたら責任を取れるのか

 そして試合が成立するかよりも、「フワちゃんの身体も心配ですね」と前出のライターは懸念する。

「たしかにビジュアルや派手な演出に目が行きがちなスターダムですが、それでも時に流血や搬送もあるようにプロレス自体は本格派。下手に付け焼き刃の練習やトレーニングをして、勘違いしてリングに立たれたらケガする恐れがある。

 流血や打撲等の軽傷ならまだしも、骨折などの実生活に支障をきたすような大怪我を負うリスクもあります。単に“おもしろそうだから”のノリで実現したデビューだとしたら、一歩間違えれば大事故につながりますよ」

 番組放送後には、ネット上でフワちゃんの挑戦を《楽しみ》《話題性は完璧》といった肯定的な意見がある一方で、やはり《怪我なく終えて欲しい》と身を案じる声が多数を占めていた。また、ケガをさせられないことから《対戦相手が大変》と同情する声も。

 その中で、《フワちゃんを批判するより、企画を考えた人間を批判するべき。プロレスを舐めてるし、タレントがケガをしたら責任を取れるのか》と、プロレスデビュー企画を推し進めているとされる日テレにも批判の矛先が。

5年間で毎年、事故が起きている

 たしかにデビューからリングに立つまでの裏側も放送することが予想されるだけに、フワちゃんに万が一のことがあれば責任を追求されるのは日テレだろう。特に、同社の番組でケガを負ったタレントや芸人は多いようにも思える。

2022年3月、『世界の果てまでイッテQ』ロケ中に、「ロッチ」中岡創一が転倒して右足関節外踝骨折。

2022年2月、『サバイバル水鉄砲!一撃』収録中に、ゆうちゃみが転倒して左下腿骨折。

2021年9月、『バズリズム02』収録中に、アイドルグループ「Peel the Apple」メンバーがトランポリンで負傷(診断結果は非公表)。

2020年12月、『NETA FESTIVAL JAPAN』リハ中に、「マヂカルラブリー」村上が舞台の昇降機に足が挟まり左拇趾挫傷。

2019年11月、『ガキの使いやあらへんで!!』ロケ中に、佐野史郎が企画挑戦の最中に第三腰椎骨折。

2019年6月、『世界の果てまでイッテQ』ロケ中に、「フォーリンラブ」バービーが宴会芸を練習中に左アキレス腱断。

2019年5月、『世界の果てまでイッテQ』ロケで、「ANZEN漫才」みやぞんが火の輪くぐり挑戦中に左足首骨折。

2018年12月、『ウルトラマンDASH』はしごパフォーマンス練習中の『TOKIO』城島茂が腰椎横突起にヒビ。

 この5年間を振り返っても毎年、番組制作過程において何らかの負傷者を出している事実がある日テレ。その度に「出演者がけがをした事実を重く受け止め、今後はより一層、番組制作において安全対策に万全を期してまいります」などといった、お決まりの謝罪コメントを出してはいるがーー。

かつて収録中の死亡事故も

 スポーツ紙芸能デスクは「もちろん、他局でも同様の事故は起きていますが」と前置きしつつ、

「日テレさんは過去に、バラエティー番組収録中に死亡事故を起こしているだけに、また以降も番組がらみの負傷者を出しているだけに、どこか世間からは“また日テレか”と目立って見えるのかもしれません。

 それに『イッテQ』を含めた身体を張った、昔から大掛かりなセットを組んだ体当たり系番組が多いのも事実で、それが視聴率にもつながっていた一因だけに体質として根付いているのだと思います」

「スターダム側にも事情がある」とは、前出のプロレス専門誌・ライター。

「現在はYouTubeなどのWebコンテンツも増えて、色々な楽しみ方ができるようになりましたが、やはりファン層を広げるにはテレビの力は不可欠スターダムの特集番組をBS日テレで放送していることもあって、企画を受け入れたのも不自然ではありません。

 それにキッドや刀羅の苦言はデビュー戦を盛り上げるための“煽り”でしょうし、そこは素人相手でもしっかり“プロレス”をしてくれることでしょう。あとはフワちゃん自身がハシャギ過ぎて自分でケガをしなければ(苦笑)」

 フワちゃんが無事にリングを降りることを願うばかりだ。

 

 

 

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