目標は違えど同じ「負けられない戦い」 楽天とソフトバンクの明暗を分けた“継投”

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2022年09月30日 06:33  ベースボールキング

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楽天・石井一久監督 (C) Kyodo News
◆ 両軍あわせて14人の投手が登板

 パ・リーグ首位を走るソフトバンクは敵地で楽天に5−4で勝利。

 接戦をモノにし、これで優勝マジックは「2」。30日にも胴上げの可能性が浮上してきた。




 この日は初回から4点を奪って楽勝ムードかと思いきや、先発した森唯斗がピリッとしない。

 初回に1点を返されると、2回には岡島豪郎に2ランを浴びて1点差。2回途中で降板となってしまう。

 3回は2番手の大関友久も島内宏明に適時二塁打を浴び、4−4と試合を振り出しに戻されてしまった。

 それでも、5回に今宮健太が適時打を放って勝ち越すと、そのリードを継投策で死守。

 6投手の継投でつなぎ、9回はリバン・モイネロが圧巻の3人斬り。5−4で接戦を制したソフトバンクが、優勝マジックを「2」に減らした。


 29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説陣は、“継投”をこの試合の大きなポイントに挙げた。

 大矢明彦氏はソフトバンクの継投について、「大きなピンチになる前にどんどん投手を代えていくんですが、これが功を奏したと思いますね。こういうゲームは追いかけられる方がものすごく難しいんですが、投手に無理をさせない起用でした」とコメント。

 斎藤雅樹氏も「今までやってきた良いメンバーでやっていきたいと思うと、どうしても引っ張りすぎてしまうことがある。それで取り返しがつかなくなることも多いので、なるべく投げやすいところで出してあげるという起用が良かったですね」と、“投手想い”なベンチワークについても言及。

 番組MCの高木豊氏も「4点リードを追いつかれて、勢い的には楽天だったところ、それを止めたのが継投。終盤の負けられない戦い、プレッシャーがかかる戦いだからこそ、こうやって負担をかけないように工夫したのが良かった」とし、相手に流れが行きかけているからこそ、攻めの姿勢が光ったと解説した。


 一方、「対照的に“ガマンをしてしまった”のが楽天ですよね」と大矢氏。

 5回から3番手の安樂智大をマウンドに送ったが、一死後に柳田悠岐に安打を許すと、つづくアルフレド・デスパイネにはストレートの四球。

 牧原大成は内野ゴロに仕留めるもこれが併殺崩れで、二死一・三塁から今宮に決勝打を浴びた。


 大矢氏は「柳田に安打を打たれた後の四球ですよね。これがまったく勝負できていなかった。こういったところは失点に大きく繋がるので、楽天はここで早めの継投に持っていく方が良かったと思いますね」と語り、状態が良くなかった安樂を諦めるという選択肢もあったと言及。

 特に楽天は4点のビハインドを追いついていただけに、「追いついたからこそもう少し丁寧に、相手の攻撃を食い止めていくということが必要だったかなと」とし、攻めの継投ができたソフトバンクとできなかった楽天という形の“明暗”につながったと解説した。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』




【動画】“優勝”と“3位”、ともに負けられない2チームが激突 9月29日:楽天−ソフトバンクのハイライト

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