“特殊効果の神”フィル・ティペットのストップモーションアニメ『マッドゴッド』

1

2022年10月02日 20:57  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

ストップモーションアニメ『マッドゴッド』(12月2日より全国順次公開)グラフィックデザイナーの大島依提亜が担当したポスタービジュアル (C)2021 Tippett Studio
『スター・ウォーズ』『ロボコップ』『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズなど、誰もが知る名作の特殊効果の数々を手がけ、アカデミー賞を2度受賞、その後のSF作品に計り知れない影響を与えた巨匠フィル・ティペット。CG技術の進歩に追い込まれながらも30年の時を経て完成させたストップモーションアニメ『マッドゴッド』が、12月2日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。

【動画】ストップモーションアニメ『マッドゴッド』予告編

 「人生にはフィル・ティペットが必要だ ―スティーヴン・スピルバーグ」、「巨匠であり、師であり、神だ ―ギレルモ・デル・トロ」、「彼以上のマスターはいない ―ポール・ヴァーホーヴェン」と、ハリウッドのそうそうたる大物監督たちから敬愛を集める、フィル・ティペット。ハリウッドの歴史の一端を担う人物だ。

 今から約30年前、ティペットは『ロボコップ2』(1990年)の撮影後に本作『マッドゴッド』のアイデアを閃き、地道に製作を続けていた。だが、『ジュラシック・パーク』(93年)で時代が転換点を迎え、ティペットの代名詞である手作りの視覚効果から、業界が本格的にCG映像へと移行。「俺の仕事は絶滅した」とプロジェクトは中断された――。

 それから20年後。ティペット・スタジオの若きクリエイターたちが倉庫を掃除しているときに奇跡的に当時のセットを発見し、彼らの熱望により企画が再始動。フィルは新世代のアーティストや職人に教え、愛情込めた作品を蘇らせた。CGの進歩に対抗して魂を貫いた巨匠の集大成、ひいては映画史に残る最高傑作が完成した。

 さらに、クラウドファンディングで世界中のファンからの応援も集まり、2021年シッチェス映画祭で上映され、「世紀の傑作 - IndieWire」「こんな映画はかつてなかった - Los Angeles Times」「映画美術界へのねじ曲がった賛辞 - Film Threat」「まさしく愛の結晶 - AIPT」と絶賛、狂喜乱舞を呼んだ。

■地獄のディストピアを巡るダークファンタジー

 「天国よりも地獄に惹かれる」と語る天才ティペットの潜在意識からあふれ出したのは、かつて誰も見たことのない暗黒世界。孤高のアサシンが荒廃した地底に潜り、拷問された魂、老朽化した地下壕、うごめく不気味なクリーチャーたちのあいだを巡っていく。

 グロテスクなその質感の全てに生命力と共感が宿っていることに、驚きを禁じ得ない。また、『レポマン』や『シド・アンド・ナンシー』で知られる映画監督のアレックス・コックスが、人類最後の男「ラストマン」に扮して出演。予告編では、ストップモーションの最高峰というべき、地獄のディストピアの圧倒的な世界観、細部までこだわり抜かれた緻密な造形の数々を垣間見ることができる。


動画を別画面で再生する



このニュースに関するつぶやき

  • CGには無い「生々しさ」がありますね、ストップモーションアニメには
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ニュース設定