永野芽郁×奈緒、信頼関係の築き方「親しき中にも礼儀あり」 2度目の親友役で共演

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2022年10月04日 09:30  ORICON NEWS

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(左から)奈緒、永野芽郁 (撮影:吉原朱美)(C)ORICON NewS inc.
平庫ワカ氏の同名漫画をタナダユキ監督のメガホンで映画化した『マイ・ブロークン・マリコ』(公開中)。主演の永野芽郁と共演の奈緒にインタビュー。プライベートでも仲がいいという二人の関係性、そして、本作の見どころと魅力を語り合ってもらった。

【動画】『マイ・ブロークン・マリコ』特別映像

 同映画は、ブラック会社に勤め鬱屈した日々を送るシイノトモヨ(永野)が、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知るところから始まる。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決心する。マリコの実家から遺骨を強奪、逃走したシイノは、マリコの遺骨を抱いて“ふたり”で旅に出ることに。マリコとの思い出を胸にシイノが向かった先は…。

――永野さんと奈緒さんは、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』(2018年)に続き、2度目の親友役ですね。

【永野】この作品についてタナダユキ監督と初めてお話した時に、「マリコ役は奈緒さんにお願いしたいと思っています」というのを聞いて、「奈緒ちゃんなんだ!」と前向きになりました。それを聞くまで、実は迷っていたんです。「今回の役はいまの私に演じるのは無理かもしれない」って。でも、親友役を奈緒ちゃんが演じてくれるなら頑張れるかも、と思いました。

【奈緒】私のところにもお話が来て、主演は永野芽郁さんです、と原作漫画もいただいて、すごく「やりたい」と思っていた時に、この作品とは関係なく芽郁ちゃんと会ったんだよね。

【永野】何の作品でとか、何の役でとか、そういうことは言わず、「奈緒ちゃん映画の話、聞いてる?」みたいな感じで話していたよね(笑)。奈緒ちゃんから「聞いてるよ。芽郁ちゃんはどんな感じ?」と返ってきたから、「実は、すごく悩んでて…」と打ち明けました。

【奈緒】その時、私の中では芽郁ちゃんと一緒にやりたい、と思っていたんですけど、芽郁ちゃん自身の気持ちが固まっていない中で、その判断に影響するようなことは言いたくないなと思ったので、探り探り話していたことを覚えています。

――プライベートでも仲がいいと伺っていましたが、相手の考えや想いを尊重して干渉せずに信頼関係を築いている感じが本物ですね。

【永野】そうしようと意識しているわけではないのですが、今回の場合は、一緒にやるかどうかだったので、そこは親しき仲にも礼儀ありじゃないですけど、「一緒にできたらいいな」と思っていてもそれを言葉にして言ってしまったら、自分の考えを押し付けることにもなりかねないので、お互いに尊重し合いながら、探り探りお互いの気持ちを確かめ合っていく感じはありましたね。

――おふたりだけでなく、窪田正孝さんほか出演者が決まって、監督・スタッフ含め、チーム『マイ・ブロークン・マリコ』が本格的に動き出してからはどうだったのですか?

【永野】私自身、すごく不安な部分が大きかったので、撮影が始まる前からたくさん話し合いました。奈緒ちゃんに電話して、「ちょっとどうしよう、やれる気がしない」みたいな弱音を吐いたこともありました。奈緒ちゃんもマリコを演じる上での葛藤みたいなものを打ち明けてくれて。2人で励まし合いながら、前に進んでいった感じがありました。マリコが奈緒ちゃんじゃなかったら私はシイノになれなかったと思います。

――不安だった部分というのは?

【永野】私の中にシイノとの共通点を見つけられなくて。もちろん人として、シイノの考え方、生き様みたいなものに共感できる部分はあったのですが、例えば、私は喫煙者じゃないし、お酒は飲むけど、シイノのみたいに浴びるように飲んだりしないし、この役を全うできるだろうか、という不安がずっとありました。

――奈緒さんはどうでしたか? 子どもの頃から理不尽な目に遭って、自分を壊すことでしか生きられなくなっていったマリコはとてもヘビーな役だったと思いますが…。

【奈緒】自ら命を絶つ役はこれまで避けてきたところがあったので、不安もありました。それでも今回、マリコという役に向き合いたいなと思えたのは、原作が持っているパワーですね、これは残された人のための物語なんだ、生きることへの希望の物語だというのをすごく感じて心が動きました。それに、シイちゃんを芽郁ちゃんが演じるのであれば、そこはもう飛び込んでいきたいっていう気持ちがすごく強かったですね。

――マリコは顔や体のどこかをけがしていたり、治りかけだったりしていますね。

【奈緒】そうですね。とてもリアルにあざや傷のメイクをしていただいて、鏡で見た時に、自分でも見たことがないような顔になっていて驚きもしましたし、その傷一つ一つにマリコが背負っているものを感じていました。まだ幼い、学生時代のシイノとマリコのシーンを見学した際、特殊メイクでマリコ役の横山芽生さんの腫れたお顔が目に入った時の方がショックでしたね、なんだか胸をえぐられるような思いをしました。

■いちいち言葉にしなくてもいい関係性

――シイノはマリコの遺骨を抱いて、マリコが生前行きたがっていた「まりがおか岬」に向かいますが、青森で撮影されたと伺いました。時期は11月だったと聞きました。現地での撮影で思い出されることは?

【永野】マリコと“ふたり”旅をしながら、シイノがいろんな意味で救われるシーンがたくさんあって、それはマキオさん(窪田正孝)からかけられる言葉だったり、普段自分が生活している場所とは違う空気を吸うことだったりするのですが、まりがおか岬を目指して旅に出るところからのシーンは、この物語を通してすごく好きな部分でもあって、注目してほしいです。

――窪田さんとは、ドラマ『僕たちがやりました』(17年)以来、5年ぶりの共演でしたね。

【永野】改めてすごい役者さんだなと思いましたし、マキオさんが発する言葉で、シイノが救われるのと同時に、私自身もすごく心が軽くなる瞬間がいっぱいありました。

――奈緒さんも青森ロケに参加していますね。

【奈緒】すごく寒かったんです。皆さんベンチコートを着ていてもブルブルしながら、「今日は一段と寒いね」と言っていたんですけど、芽郁ちゃんだけ「これいらないかも」ってベンチコートを脱いでいたのを見て、役に入り込んでいるな、芽郁ちゃんの中でエネルギーがふつふつと燃えているんだな、と思っていました(笑)。

【永野】そうだったかもね(笑)。シイノは感情を昂らせるシーンが多かったので、一気にガーンとテンションを上げるんじゃ追いつかない、ウォーミングアップした状態をキープしておかなければ、と思っていました。待ち時間も集中力が切れないようにマリコのことやシイノがここに来た理由といったことをずっと考えていました。確かに寒かった印象はないですね。

【奈緒】試合前のアスリートのように、いつでもすぐに本番行けます、みたいな。そういう芽郁ちゃんが発していた目に見えないオーラみたいなものが、自分にとっても、マリコにとっても心地よかったですし、現場のみんなが頼もしさを感じていたと思います。

――『半分、青い。』での共演がきっかけで仲良くなったと聞いていますが、どういうきっかけがあったのですか?

【奈緒】もう、私は芽郁ちゃんに初めて会った時からすごく好きで。それを芽郁ちゃんが受け入れてくれたからだと、思う。それしか思いつかないです。

【永野】親友役だから仲良くしようと意識していたわけでもなく、初めて会った時から私も好きでした。朝ドラは撮影期間も長かったですし、その中でも一緒に過ごす時間がたくさんあって、いろいろお話ししましたし、何より私がしんどくなっている時にすごく支えになってくれたというのもあって、気づいたらですね。

【奈緒】気づいたら、いまだに連絡取り合って、たまに会ってごはんに行ったりしているね。

【永野】不思議といったら不思議。

【奈緒】不思議だよね。言葉にできない。あえて言葉にするなら、本当にそういう縁だったんだなって、私はいま、すごく思っています。私はいつも芽郁ちゃんのことが好き、という気持ちを伝えたくてたまらないです(笑)。

【永野】なにそれ、私もだよ(笑)。この関係性は、いちいち言葉にしなくてもいい関係性というか。お互いに「大丈夫?」「元気にやってる?」「頑張ろうね」って、声を掛け合っているだけのよう気もするし、奈緒ちゃんとそう言い合えることが、自分が思ってる以上に自分の支えになっているのだろうな、と思います。

【奈緒】そうそう、今回の作品で芽郁ちゃんと2度目の共演をするというのが発表された時に、芽郁ちゃんのファンの方たちが私との共演を歓迎してくださっているコメントをたくさん目にして、「ファンの方もうれしいと思ってくれるの? すごくうれしい!」と思っていました。

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