BE:FIRST JUNON、誰よりも早いスピードで成長続ける努力家 未経験からグループを背中で引っ張っていく存在に

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2022年10月29日 06:01  リアルサウンド

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BE:FIRST『BE:1』(CD+2BD)

 デビュー以来、目覚ましい活躍と成長を続けるBE:FIRST。今年は『VIVA LA ROCK 2022』、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』、『SUMMER SONIC 2022』、『音楽と髭達2022 -My Home Town-』といった大型音楽フェスにも多く出演し、存在感を示した。8月にリリースされた1stアルバム『BE:1』では、新たな音楽性の広がりを見せた。そして昨年のデビュー以来、グループとしてはもちろん、個人としての成長もめざましい彼ら。それぞれが成長し続けているからこそ、7人が揃ったときのパフォーマンスでの爆発力は凄まじいものになる。今回はJUNONにスポットを当ててその魅力に迫る。


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 JUNONは現在24歳、BE:FIRST最年長メンバーだ。オーディション『THE FIRST』を受けた際は大学生、就職活動を経て内定をもらっていたが、人生最後の挑戦ということで、オーディションに参加した。驚きなのが、ダンスの経験がほとんどなかったということ。ダンススキルが高いメンバーの中で、違和感なくパフォーマンスをしているということだけでも、JUNONがどれだけの努力を積み重ねてきていたのかがよくわかる。


 また、JUNONは歌も未経験だという。オーディションの際に、JUNONの歌声を聴いたSKY-HIが驚きの表情を浮かべたシーンが印象的だった。「家では歌っていた」というコメントに「それを未経験って言うんだよ」とツッコミを受ける場面もあったが、おそらく視聴者が考える量の歌い込み程度ではなかったことが想像できる。高い音域のメロディがとても美しく、スッと耳に入ってくる彼の歌声は、初めて楽曲を聴いた人の心にも届いていることだろう。


 マイペース、というのはJUNON本人がさまざまなインタビューで口にしていること。マイペースと聞くと、どこかのんびりしているイメージを受けてしまうが、JUNONに対してはあまりそれが当てはまらないような気がする。自分のやるべきことには全力投球。オーディション中も、早起きをして自主練するタイプ。SKY-HIからも「できるまでやる根性のある人」という評を受けているが、それは誰しもができることではない。努力家で、周囲よりも早いスピードで進み続ける。それがJUNONという人なのかもしれない。


 経験値のある他のメンバーよりも少し後からのスタートだったかもしれないが、JUNONは他のメンバーに追いつこうという気持ちがきっと強い。その気持ちは、今のこのボーイズグループ戦国期とも言える時代に必要不可欠なものかもしれない。そして、メンバー最年長であるJUNONがそういったマインドを持っているということはグループの強みでもあり、彼自身も背中でグループを引っ張っていくタイプと言えるだろう。


 BE:FIRSTの新曲が出るたびに、JUNONの表情が魅力的になっていくのも注目ポイントだ。オーディション中も彼の表情管理のすばらしさに驚いたが、最近では余裕を感じ、華やかさも兼ね備え始めている。何よりセンターに立ったときの存在感が強い。長い手足がダンスで生き、華やかなそのパフォーマンスを見て、だれが未経験だったと思うだろうか。


 そして、トークなどで見せる柔らかな表情、くしゃっとなる笑顔は癒しをもたらす。おっとりとした性格が出ているような話し方も、ファンの心を癒しているはず。前に出すぎず、しかし、メンバーを優しく見守りつつ彼らへのリスペクトを忘れないその姿勢は、これからもグループの要となっていきそうだ。(ふくだりょうこ)


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