アーロン・カーターが死去した。34歳だった。歌手からラッパーに転向したアーロンが11月5日、米カリフォルニアにある自宅のバスタブの中で、遺体で発見された。
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アーロンの事務所ロジャー・ポールIncが、こう死亡を発表している。
「あまりの悲しみと驚きと共に、本日、アーロン・カーターが亡くなったことをお知らせします。現在死因については調査中となっています。家族の方々への配慮をよろしくお願いします」
一方、警察もザ・USサン紙に対して、緊急連絡を受けカリフォルニア州ランカスターの家に到着した後、バスタブの中で死亡したアーロンを発見したと明かし、通常の手続きとして殺人捜査官も現場に居合わせたものの、犯罪の可能性はなかったと答えている。
ちなみに警察は今年9月、アーロンがオーバードーズしているかもしれないとファンらから連絡を受け、本人の安否を確認してもいた。
バックストリート・ボーイズのニックカーターの弟アーロンは、7歳でショービジネスの世界に入り、9歳でセルフタイトルのデビューアルバムをリリース。セカンドアルバムの「アーロンズ・パーティー」は全米で300万枚を売り上げ、バックストリート・ボーイズやブリトニー・スピアーズのツアーのサポートアクトも務めた。
さらに俳優としてドラマ「リジー Lizzie」に出演、2001年には「スーシカル・ザ・ミュージカル」でブロードウェイの舞台に立った。
またカーター家のニック、B.J.、レズリー、エンジェルらと2006年にリアリティ番組「ハウス・オブ・カーターズ」に登場。2009年には「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」でダンス競技に挑戦してもいた。
一方、私生活では数回の逮捕歴があり、2008年にはスピード違反で車を止められた際、車内で大麻が発見されたほか、2013年には破産を申請、リハビリ施設にも数回入所していた。
昨年には婚約者のメラニー・マーテインとの間に息子プリンス君が誕生したものの、不安定な2人の関係もあり、メラニーの母親がプリンス君の面倒を見ていた。他にも2020年にはオンリー・ファンズにアカウントを開設。昨年はラマー・オドムとボクシングの試合を開催し話題となっていた。
☆兄ニック・カーターはライブで涙
ニック・カーターは、弟アーロン・カーターの急逝直後にライブを敢行。涙を流す姿があった。
11月5日、自宅のバスタブの中で遺体で発見されたアーロン。何年にもわたり薬物依存と闘っていた弟の死について、ニックはインスタグラムに悲しみの言葉を綴っていた。
そして翌6日、ロンドンのO2アリーナにバックストリート・ボーイズとしてニックは予定通り登場するも、あまりの感情の高ぶりに「ショウ・ミー・ザ・ミーニング・オブ・ビーイング・ロンリー」では歌えなくなり、メンバーらから抱きしめられる中、目に涙を浮かべ、最後の曲「インコンプリート」では泣き出す場面も。
ザ・サン紙によると、ライブ中メンバーの1人ケヴィン・リチャードソンは観客に向かってこう話していたという。
「今夜は心が重いね。昨日僕らの家族の1人を失ったから」
「ショーの中で彼を思う瞬間を作りたいと思っていた。彼は僕らの家族だった。皆愛とサポートをありがとう」
ライブ前にニックはアーロンとの子供時代の写真をインスタグラムに投稿、こう綴っていた。
「今日僕の心は壊れた。弟と僕の関係は複雑なものだったけど、彼への愛は決して消えることはなかった」
「いつも彼への希望が僕にはあり、いつか健康な道を辿り、是が非でも必要だった助けを最後には見つけられるんだって」
「喪失を経験した時僕らは人やもののせいにしようとする。けど真実は依存と精神病が本物の悪ってことだ」
「人々が想像する以上に弟がいないことを僕は寂しく思うことだろう。愛しているよ、チズ(アーロンのニックネーム)」
「今君は地球では決して見つけることができなかった平安の中にいるんだろう」「神様、どうか僕の可愛い弟を守ってくれ」
ニックの他に6人の兄弟姉妹がいるアーロン。婚約者メラニー・マーティンとの間に生後11か月の息子プリンス君がいるが、失った親権を取り戻すためリハビリ施設に入所していたところだった。
元記事はこちら:https://www.narinari.com/Nd/20221175363.html