ディクソンとエイトケン、キャデラック陣営の第3ドライバーとしてIMSA耐久イベントに参戦へ

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2022年12月03日 07:30  AUTOSPORT web

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スコット・ディクソン
 キャデラック・レーシングは、2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスに参戦する2台の『キャデラックV-LMDh』に搭乗する第3ドライバーとして、スコット・ディクソンとジャック・エイトケンを指名し、彼らによって同陣営のラインアップが完成したことを確認した。

 デイトナ24時間で通算4勝を挙げているディクソンは、チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)が準備した2台のマシンの内のひとつを、レギュラードライバーであるセバスチャン・ブルデー、ランガー・バン・デル・ザンデとシェアするかたちでフロリダの“エンデュランス・クラシック”に臨む。

 一方、今季はTFスポーツからELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに参戦したウイリアムズF1のリザーブドライバーは、アクション・エクスプレス・レーシング(AXR)のキャデラックV-LMDhをドライブする。エイトケンがチームを組むのはAXRのフルタイムドライバーであるピポ・デラーニとアレクサンダー・シムズだ。

 3代目のキャデラックの布陣については、すでに確定済み。デイトナ24時間におけるCGRの2台目でありWEC世界耐久選手権用のクルマは、リチャード・ウエストブルック、アール・バンバー、アレックス・リンのトリオによってドライブされる。

「ロレックス・デイトナ24時間は、IMSAのスケジュールのなかでもっとも重要なレースであり、その年の最初のレースでもある」と語るのは、CGRのオペレーションディレクターであるマイク・オガーラ。

「スコット(・ディクソン)は、20年以上にわたって私たちと一緒に働いており、あるレベルで安定感をもたらしてくれる」

「彼はレースカーに乗り込んだとき、新鮮で信頼できる見通しを与えてくれる、とても安定した男だ。もちろん、彼は24時間レースを乗り切るための余分なドライバーではない。彼は年に数回しかマシンを運転しないにもかかわらず、プログラムに加えたいと思わせるんだ」

 インディカーの“レジェンド”は、セブリング・インターナショナル・レースウェイで行われたキャデラックの24時間テストで、ダラーラ製のLMDhカーで最初のラップを重ねた。

 ディクソンは、「何の問題もなく耐久テストに参加できたので、うまくいったと思う。いいパワーとドライバビリティがある」とクルマを評した。

「キャデラックは、これまでも自然吸気V8エンジンを搭載していた。正直なところ、このクルマは本当に信頼性が高く、すぐにでも乗り出せそうだ。慣れるために新しいシステムがたくさんあり、また大きなクルマだがドライブするのは楽しいよ」

■コンウェイの後任となるエイトケンは、デイトナでIMSAデビュー

 エイトケンはLMP2での活躍に加え、近年はランボルギーニ・ウラカンGT3エボを走らせるエミル・フレイ・レーシングからGT3レースの常連となっている。イギリスと韓国、ふたつの国籍を持つ27歳のドライバーは、デイトナでウェザーテック・スポーツカー選手権にデビューする予定だ。

「アクション・エクスプレスとキャデラックと一緒にV-LMDhのプログラムで働くことは、その可能性が出てきた瞬間に僕の心を掴んだ」とエイトケンは語った。

「この数週間にわたってそれを実現するために努力してきたが、非常に意欲的でトップレベルのクルーとともに、素晴らしいイベントのカレンダーに取り組むという僕の意思を固めていった」

「耐久レース界の多くの人たちが言う、スポーツカーレースの黄金時代と呼ばれる時代に、キャデラックのようなブランドを代表することは本当に喜ばしいことだ。チームメイトのピポ(・デラーニ)やアレックス(アレクサンダー・シムズ)も含めて、みんなと一緒に仕事をするのが待ち遠しいよ」

 エイトケンは、これまでAXRでサードドライバーを務めてきたTOYOTA GAZOO Racingのマイク・コンウェイの後任としてチームに加わった。トヨタのWECドライバーは、AXRが2023年にファクトリーチームに昇格するため、北米シリーズでのポジションを継続させることができなかったとされている。

 AXRのチームマネージャーであるゲイリー・ネルソンは、「アクション・エクスプレス・レーシングのメンバー全員が、ジャックが耐久ドライバーとしてチームに参加することに興奮している」と述べた。

「我々は過去9年間でIMSAエンデュランスカップで6回、シリーズのオーバーオールでも5度タイトルを獲得している。耐久イベントで強いことは両方の選手権にとって重要なことだ」

「2023年には大きな成果を期待しており、ジャックの助けを借りて6度目のチャンピオンと7度目の耐久タイトルを獲るべく、シーズンのスタートを切ることが待ち遠しい」

 キャデラック陣営から2023年のデイトナ24時間レースに挑む9人のドライバーは、全員が来週デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われるIMSA公認テストに参加する予定だ。

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