セビージャ、トッテナムFWブライアン・ヒルの復帰迫る…半年間のレンタル移籍でクラブ間合意

　セビージャは、トッテナムに所属するスペイン代表FWブライアン・ヒルのレンタル移籍加入に迫っているようだ。29日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

　2001年2月11日生まれのブライアン・ヒルは現在21歳。セビージャの下部組織出身で、2019年にトップチーム昇格を果たした。2020−21シーズンはレンタル移籍先にエイバルを選択し、MF乾貴士やFW武藤嘉紀らとプレー。切れ味の深いドリブルを武器にラ・リーガ屈指のアタッカーに成長すると、2021年夏にトッテナムに移籍した。しかし思うような活躍ができずに、2022年冬の移籍市場でバレンシアにレンタル移籍加入。昨夏の移籍市場でも、選手本人が出場機会を求めたことからバレンシアへの再レンタルが迫っていたが、トッテナム側の意向により、直前で破断となっていた。

　土壇場で移籍消滅となり残留することになったブライアン・ヒルだが、今シーズンもアントニオ・コンテ監督の信頼を得られずにいる。すぐにでもロンドンを離れ、プレータイムを求めている同選手に対しては、“古巣”が関心を寄せている模様。『マルカ』によると、ラ・リーガで低迷が続くセビージャは、後半戦での巻き返しに向けて積極的な補強を敢行しており、すでに半年間のレンタル移籍でトッテナムとの合意に達したことを報じている。

　また『マルカ』は、セビージャを率いるホルヘ・サンパオリ監督が数日前の記者会見において「私は（昨年まで指揮を取った）マルセイユでも彼を欲し、個人的に電話した。ウイングとしてチームに色々なものを与えてくれるかね」とかねてから同選手獲得を熱望していたことを併せて伝えている。

　なお、ブライアン・ヒルは30日の夜にセビリアに帰郷し、正式契約を締結するようだ。