スーパーGTのタイム合算予選方式が第1戦を踏まえ一部改定。基準タイムやグリッドの扱いが変更に

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2024年04月27日 13:50  AUTOSPORT web

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2024スーパーGT第1戦岡山 予選アタックに向かうGT500車両たち
 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、2024年から導入された“タイム合算”の新予選方式について、第1戦岡山を踏まえて一部改定することを4月26日付けのブルテンNo.027-Sで発表した。

 2024年のスーパーGTは、環境負荷削減を目指すべくレースウイーク中に使用できるタイヤのセット本数が変更された。公式予選ではQ1およびQ2を1セットのタイヤで行うことがレギュレーションで定められ、さらにQ1、Q2でふたりのドライバーが記録したタイムの“合算方式”で決勝のスターティンググリッドが決められる。

 この新予選方式は、シーズンオフの公式テストでの“模擬予選”を経て、4月13〜14日に岡山国際サーキットで行われた開幕戦で正式に初実施。今回は、その第1戦を踏まえての一部改定が行われた。

 まず予選各セッション中のピット作業について、これまでは以下の1〜4の項目が認められていたが、新たに5の『タイヤサプライヤーによるタイヤ温度測定』が追加された。
1)ドライバーの乗降車補助(ベルト、ドリンク、無線機の脱着)
2)車両方向転換のためのジャッキアップ、台車挿入、移動
3)車両冷却、ブロアまたはファンの使用
4)タイヤ内圧測定
5)タイヤサプライヤーによるタイヤ温度測定

 順位認定の項目では、第1戦まではQ1およびQ2に予選通過の107%基準タイムが設けられていたが、Q1では『コントロールラインを通過しタイムを記録しなければならない』に文言が変更され、基準タイム設定が消去。なお、Q2は従来どおりウエット宣言時を除いて各組上位3台平均の107%基準タイムが適用される。

 また、Q1とQ2で上記の条件を満たすことができなかった車両は、予選不通過で順位は与えられず、決勝のスターティンググリッドは競技会審査委員会によって決定される。

 予選不通過車両が決勝スタートを認められてスタート前グリッドに着いた場合は『フォーメーションラップ1周後にピットインして、ピットスタート』となることは従来どおり。今回はそれに付随して『グリッドにつけなかった車両は決勝スタートの各クラスのグリーンシグナル点灯後、各自のピットを離れることができる』という文言が追記された。

 なお、予選不通過車両が複数台いる場合は、原則として以下のグリッド順になることがスーパーGT公式サイトに記されている。

【グリッド前方】
(1)Q1出走/Q2出走(基準タイム未達)※複数台の場合、合算タイム順
(2)Q1出走/Q2不出走 ※複数台の場合、Q1ベストタイム順
(3)Q1不出走/Q2出走(基準タイム達成)※複数台の場合、Q2ベストタイム順

【グリッド後方】
(4)Q1不出走/Q2出走(基準タイム未達)※複数台の場合、Q2ベストタイム順

【最後尾】
(5)Q1/Q2とも不出走(計測タイムなし)※複数台の場合、公式練習のベストタイム順

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