松山ケンイチ、10年間熱望した作品の意義語る「誰でも自分ごとになりうる社会問題を、共有したかった」
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2023年02月02日 21:57 ORICON NEWS
10年間熱望した作品の意義を語った松山ケンイチ (C)ORICON NewS inc. 俳優の松山ケンイチが2日、都内で行われた映画『ロストケア』(3月24日公開)の舞台あいさつに登壇した。このほか、長澤まさみ、鈴鹿央士、戸田菜穂、加藤菜津、前田哲監督、原作者の葉真中顕氏らが集い、作品への愛を語った。
【動画】松山ケンイチ&長澤まさみ、あだ名で呼び合い仲良しアピール?司会者の鋭いツッコミにタジタジ 原作は葉真中氏の同名デビュー小説で、42人もの人間を殺めた連続殺人犯とその事件を担当する検事が取り調べを通じて対峙し、なぜ彼が大量殺人を犯したのか、真相に迫る社会派エンターテインメント。松山演じる元介護士で連続殺人犯の斯波は、自分のしたことを「殺人」ではなく「救い」だと主張する。対する長澤演じる検事・大友は、斯波の言葉に押されながらも正義を貫き通す。
初披露となったこの日を楽しみにしていたという松山は、「反応が見たくて。僕も一緒に観ながら、みなさんの様子も見ていました。監視していたんですよ(笑)。つまらないと頭が動いたりするんですけど、それがなかった」と観客と試写を“鑑賞”し、その反応に手応え。「(斯波の父正作を演じた)柄本明さんの、ギリギリの演技でお客さんの鼻をすする声が聞こえました。自分の感動する部分と一緒で、胸が一杯になった」と振り返った。
前田監督は「実は10年前から松山くんと一緒に温めていた作品」と明かし、松山は「今は遠いところに聞こえるかもしれないけど、誰でも自分事になりうる話。実際に目の前に現れる前に、まず共有したかった」と、介護の問題を描いた映画の意義、10年やりたいと思い続けられた理由を語った。
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