名門復活なるか。ウイリアムズF1過去10年のカラーリング変遷【F1チーム別歴代マシンギャラリー】

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2023年02月06日 14:00  AUTOSPORT web

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ウイリアムズ・レーシングの歴代マシン(2013年〜2022年)
 ウイリアムズ・レーシングは、2月6日(月)の日本時間23時に『2023年シーズン・ローンチ』を、ウイリアムズのウェブサイトおよびアプリで実施する。このローンチイベントでは、2023年仕様のカラーリングが披露されるほか、アレクサンダー・アルボンとローガン・サージェントが登場することが明らかにされている。

 ここでは老舗F1チームの一角に数えられるウイリアムズが、2013年から2022年シーズンまでに走らせた過去10台のマシンとそれぞれのカラーリング変遷を振り返る。

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 前年型『FW34』がウイリアムズに8年ぶりの勝利をもたらしたが、2013年に投入した『FW35』の獲得ポイントは5点と沈んだ。決勝最高位は第18戦アメリカGPでバルテリ・ボッタスの8位。2012年〜2013年はルノーエンジンを搭載し、1990年代の強力タッグ『ウイリアムズ・ルノー』が復活となったが、かつてのような活躍を再現するまでには届かなかった。


 イタリアの酒造メーカーマルティニ・エ・ロッシがタイトルスポンサーに就任し、エントリー名も『ウイリアムズ・マルティニ・レーシング』となった2014年。パワーユニット時代到来と同時にメルセデスPUへスイッチ。これが功を奏し、優勝はなかったものの、ポールポジション1回、表彰台9回、そしてコンストラクターズランキング3位を獲得し、名門チームの復活を印象付けた。


 2015年も好調は続き、コンストラクターズランキング3位を獲得。ただ、表彰台獲得回数は4回へと減少し、最高位も3位に留まった。なお、アルコール広告が禁止されている国では、赤いラインとマルティニのロゴを外したカラーリングで出走している。


 2016年は表彰台獲得回数が1回と、成績は下降の一途をたどった。コンストラクターズランキングも、同じくメルセデスPUユーザーのフォース・インディアに抜かれ5位に転落。


 ボッタスのメルセデス移籍に伴い、昨年をもって引退を表明していたフェリペ・マッサが引退を撤回し残留。ボッタスに代わりランス・ストロールがF1デビューを果たした。なお、2017年にウイリアムズがF1参戦40周年を迎えたこともあり、通常であれば連番で『FW39』とするべきシャシー名を、40周年を記念して『FW40』とした。


 マッサが引退し、ストロールと新人セルゲイ・シロトキンというドライバー体制に。ただ、2018年に投入した『FW41』のパフォーマンス不足は、同年テスト兼開発ドライバーを務めたロバート・クビカがFP1出走後に「これほど悪いとは思わなかったよ。僕としては少々ショックだ」と語るほど著しく、入賞3回、最高位8位、そしてコンストラクターズランキングは最下位となる10位に転落。


 マルティーニ・エ・ロッシがスポンサーを離れ、代わりに通信会社ROKiT(ロキット)がタイトルスポンサーに就任。ドライバーもクビカとジョージ・ラッセルに刷新して臨んだ2019年シーズンだったが、開幕前から新車『FW42』の開発が遅れ、それに伴うテスト不足の影響を大きく受けることに。さらにはチーフテクニカルオフィサーのパディ・ロウが開幕前に休職(のちに退職)する事態に。シーズン中は一度もQ2進出を果たせず、1回の10位入賞でノーポイントは避けたものの、この1ポイント獲得もライバルがペナルティを受けたことによる繰り上げによるものだった。


 クビカのチーム離脱に伴いニコラス・ラティフィがF1デビューを果たした。近年の成績不振による商業収入に大きな影響が及んだほか、タイトルスポンサーのロキットとの契約解除もあり、ウイリアムズは深刻な資金難に。同年8月、ドリルトン・キャピタルがウイリアムズの株式を取得。その後、創業者フランク・ウイリアムズらが退任したが、チームはその後もウイリアムズとして参戦する。『FW43』の戦闘力不足は著しく、ウイリアムズはついにノーポイントでシーズンを終えることとなった。


 新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた2022年シーズンは前年型『FW43』の改良型『FW43B』を投入。カラーリングもブルー基調に大きく変貌を遂げた。第12戦ベルギーGPの予選ではラッセルが予選2番グリッドを獲得、決勝は悪天候により3時間の中断を挟み3周目に終了するも、ラッセルが2位表彰台を獲得。両ドライバー合わせて入賞6回と成績も改善し、コンストラクターズランキング8位に。3年ぶりに最下位脱出が叶った。


 2022年シーズンは、メルセデスに移籍したラッセルに変わりアレクサンダー・アルボンが加入。しかし、新技術レギュレーションが導入された2022年の獲得ポイントは8点に留まり、コンストラクターズランキング10位と再び最下位に転落した。同年をもってラフィティがチームを離れ、2023年は代わりに8年ぶりのアメリカ人F1ドライバーとなるローガン・サージェントを起用する。

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