なぜ? 富士GT300テストに登場したグッドスマイル 初音ミク AMGのカラーリングのワケ

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2023年02月07日 19:30  AUTOSPORT web

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2023スーパーGT富士GTE専有走行 グッドスマイル 初音ミク AMG
 2月7日、静岡県の富士スピードウェイで、GTエントラント協会(GTE)が主催するGT300特別スポーツ走行が行われ、15台のGT300クラス車両が参加しテストが行われた。今季GT300車両がこれだけの台数集まるのは初めてのことで、多くの注目車両が参加したが、そんななかで周囲も驚くカラーリングで登場したのがGOODSMILE RACING & Team UKYOの4号車グッドスマイル 初音ミク AMGだ。シーズン中は多くのファンをもつこだわりのカラーリングが施されているが、今回はちょっと不思議なカラーで登場した。

 初音ミクをボディに描き、多くのファンをもつグッドスマイル 初音ミク AMGは、2023年に向けて早々に谷口信輝/片岡龍也のコンビ継続を発表。今季はひさびさのチャンピオン争いを目指しシーズンに臨む。

 そんなグッドスマイル 初音ミク AMGだが、今回のテストには不思議な外観で登場した。フロント、ボンネット、ウインドウは2022年のカラーリングのままだが、ドア、トランクリッドにはスーパー耐久に参戦するTKRI 松永建設 AMG GT3のものが装着されている。ルーフ、リヤフェンダーは真っ白。サイドステップ、リヤウイングはカーボン地。リヤバンパーは2022年カラー。まるで“ニコイチ”のような、なんとも継ぎ接ぎのような状態だ。

 これには理由がある。GOODSMILE RACING & Team UKYOは2月12日に幕張メッセで開催されるワンダーフェスティバル2023[冬]で今季のカラーリングをお披露目する予定なのだが、実はカラーリングはすでに終わっているのだという。チームは今季も昨年と同じ個体を使って参戦するため、テストはこの車両を使わなければならないが、新カラーリングはワンダーフェスティバルのお披露目まで見せたくはない。

 そこで、交換できないルーフとリヤフェンダーは、新カラーリングの上にホワイトを貼り“隠している”状態なのだという。そして交換できるパーツはすべて交換。2022年カラーが施されている部分はグッドスマイル 初音ミク AMGのスペアパーツだが、ドアとトランクリッドはスペアがないのだという。「もしそこまでダメージがあるようなクラッシュがあったらクルマは治らないから(河野高男エンジニア)」というのがその理由だが、同じRSファインでメンテナンスするスーパー耐久用のTKRI 松永建設 AMG GT3(ちなみにこの個体は2021年までのグッドスマイル 初音ミク AMG)のものを“借用”したのが今回のカラーリングの理由だ。

 このテストが終わった後、ボディを2023年カラーのものにすべて付け替え、上貼りしているホワイトを剥がして2月12日のワンダーフェスティバルを迎えることになるという。いつもファンに新鮮な驚きをもたらしているGOODSMILE RACING & Team UKYOならではのこだわりと言えるだろう。

 7日の走行初日は午前を片岡、午後を谷口がドライブし、いずれもトップタイムで終えているグッドスマイル 初音ミク AMG。結果はもちろんだが、チームの努力を経てお披露目される新カラーリング、大いに楽しみにしたいところだ。

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