マドンナ、グラミー賞での容姿批判に猛反論「またしても年齢と女性差別の目に晒された」

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2023年02月09日 09:01  Techinsight Japan

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「ひどい有様」などと言われてしまったマドンナ(画像は『Madonna 2023年2月5日付Instagram「And the Winner is……………….」』のスクリーンショット)
米歌手マドンナ(64)が第65回グラミー賞授賞式のステージに登場した際、その姿にファンが驚愕し、SNSで「以前は美しかったのに」と嘆くコメントが相次いだ。すると後日、マドンナが自身のInstagramに声明を発表し、こういった声に猛反論した。マドンナは、ステージで映された自身の姿について「長いレンズのカメラで撮った、誰の顔も歪ませるもの」と述べ、「またもや年齢と女性差別の目に晒された」とメディアを猛烈に非難している。

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マドンナは現地時間5日、米ロサンゼルスで開催した第65回グラミー賞授賞式のステージにプレゼンターとして現れ、英歌手サム・スミスとドイツ出身の歌手キム・ペトラスがパフォーマンスを披露するのを紹介した。

この日、マドンナは黒いジャケットとロングスカートを着用し、ダークな髪をセンターで分けて、ブロンドの前髪とサイドの髪を三つ編みにしていた。

式典の様子は生中継されており、マドンナは「新しい道を切り開き、そのために激しい非難に耐えている、すべての反逆者達に感謝するために、私はここに来ました」と感動的なスピーチを行った。

しかし多くの視聴者はスピーチの内容よりも彼女の見た目に驚いたようで、SNSでは「彼女は美しい女性だったのに」「美容整形のやり過ぎだ」と嘆く声が殺到してしまったのである。

これに対しマドンナが7日、自身のInstagramで長文による声明を発表。こういった批判は、年齢や女性に対する差別であると反撃に出た。

ステージでマドンナが紹介したサムは同性愛者で、2019年には自身がノンバイナリー(性認識が男女という性別どちらにもあてはまらないこと)であると公表した。もう1人のキムは16歳の時に性転換手術を受けており、今回の授賞式でトランスジェンダー女性として初めてグラミー賞を受賞している。

マドンナは声明で、トランスジェンダー女性のキムを紹介したことの喜びを述べた後、多くの人が自身のスピーチよりも外見に注目したことをこのように批判した。

「私がスピーチで述べた、サムやキムのようなアーティストの大胆不敵さに感謝するということに焦点を当てず、多くの人はメディアのカメラマンによる長いレンズのカメラで撮った、誰の顔も歪ませるような私のクローズアップ写真についてだけ話すことを選んだのです。」

そして「またしても、私達が住む世界に蔓延する年齢差別と女性差別の目に晒されてしまった。この世の中は、45歳を過ぎた女性を祝福することを拒否し、意志が強く勤勉で冒険的な女性を罰する必要があると感じている」と猛反論したのだ。

さらにマドンナは、これまでに行ったクリエイティブな選択や容姿、服装について「一度も謝ったことはない」と主張し、「これからも謝ることはないだろう」と加え、こう続けた。

「私はキャリアを開始した時から、メディアによって品位を下げられてきた。だけどこれらは全部試練であり、私は喜んで先駆者になりたいと思っている。そうすれば私の後に続くすべての女性達がより楽に過ごせるようになるのだから。」

この後にはビヨンセの楽曲『Break My Soul』の歌詞を一部引用し、「ビヨンセの言葉を借りれば『You-won’t break my soul(あなた達に私の魂は傷付けられない)』ということよ」と綴ると、次のように締めくくった。

「私はこれからも境界線を押し広げ、家父長制に立ち向かうといった破壊的な行動を続けたい。そして何よりも自分の人生を楽しみたいわ。」

なお今回の投稿には、マドンナがグラミー賞授賞式のバックステージでサムや米ラッパーのカーディ・Bらと過ごす動画を添えている。



画像は『Madonna 2023年2月5日付Instagram「And the Winner is……………….」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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