WRCスウェーデンで「優勝を狙えない理由はない」タナクに期待を寄せるMスポーツ創設者のウィルソン

　Mスポーツのマネージングディレクターであるマルコム・ウィルソンは、同チームのエースであるオット・タナクが今週の『ラリー・スウェーデン』で優勝を狙えない理由はないと語った。

　WRC世界ラリー選手権の2023年シーズンに向け、2020年から3年間所属したヒョンデ陣営から古巣のMスポーツ・フォードWRTに復帰したタナク。このエストニア人はフォード・プーマ・ラリー1での2回目のWRC出場で何を期待するかをより慎重に予測している。

　一方、チームの創設者であるイギリス人は、1月末に行われたWRC第1戦『ラリー・モンテカルロ』と、先週末にエストニアで開催された『オテパー・タルベラリー』で見られた2019年ワールドチャンピオンの走りに満足しているようだ。

「彼がスウェーデンで優勝を狙えない理由はないと思っている」とウィルソンはWRC.comに語った。

「トヨタがスウェーデンで強いことは分かっているし、彼らのポテンシャルも見てきた。だが、我々にはオット・タナクがいる」

「たしかに、彼はまだ新しいマシンに慣れようとしている最中だ。先週、彼の地元エストニアでのラリーがそれを後押ししてくれた」

「スウェーデンでの優勝はさらにちょっとしたことが求められるかもしれないが、まあ見てみよう。（勝利に）遠く及ばないことはないと思いたい」

　ウィルソンが大きな期待を寄せるタナクは先週、雪上で行われたオテパー・ラリーでプーマ・ラリー1での初勝利を挙げた。彼はWRCスウェーデンを見据えたスノーラリーでのマシンのスピードに満足していると認めたが、2019年大会の勝利の再現を予想することについては慎重な姿勢を見せている。

　タナクはMスポーツが発表したプレビューコメントの中で「徐々に自信を深めている」と述べた。

「（先週の土曜日に）さまざまなコンディションで経験を積むことできた。あとは適切なセットアップからどれだけ離れているか見てみよう」

「個人的には雪の上ではもっと自信があるので、他のクルーたちと比べてどうなのか見てみたい。コンディションがどうなるか見てみよう。でも結果を語るのはまだ早いと思うよ！」