東野幸治、優秀な人材の相次ぐテレビ局退職に危機感「どんどんネズミが船から逃げていく」

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2023年02月12日 13:21  Techinsight Japan

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テレビ業界には「最後まで居座る」と東野幸治
現在55歳の東野幸治はMCを務めるテレビ番組を複数抱えるが、60歳を目処に地方に移住しローカル番組に出演したり、趣味の動画を撮ってYouTubeに投稿したりしてのんびり暮らしたいと考えている。そこで東京や大阪で仕事があることを考え、候補地を見て回っているという。またYouTubeも撮影から編集まで1人でできるようになりたいと、東野は2年前から個人のチャンネルを立ち上げて頑張っているものの、仕事の忙しさもあってなかなか上達しないようだ。

人気番組『有吉ゼミ』『有吉の壁』『マツコ会議』(日本テレビ系)の総合演出などを務めた橋本和明氏が今年の1月1日、同局を2022年12月末で退社したことが報じられたが、他にも『あいつ今何してる?』(テレビ朝日系)を手掛けた芦田太郎プロデューサーや、2月に入ってからは『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京)の高橋弘樹プロデューサーが2月いっぱいでの退社が明らかになるなど、実績のあるテレビ局のプロデューサーがフリーになったり転職したりするケースが相次いでいる。

2月10日深夜放送のラジオ番組『東野幸治のホンモノラジオ』(ABCラジオ)でこの件に触れた東野幸治は、自分の年齢を考えると彼らのように飛び出す勇気もなく、右肩下がりと言われるテレビ業界が5年後、10年後にどうなっているか分からないが、任せられている番組に最後まで居座って細々と頑張っていくしかない―と話している。とはいえ若くて優秀な人が「どんどんなんかネズミが船から逃げていくように」テレビ局から去り、リアルタイムでテレビを視聴する人が大幅に減少している中、テレビ番組自体が大きく変化する可能性がある。このような状況で何の危機感も持たず「60歳で田舎暮らしをしながら、ローカル番組に出たい」などと、呑気に移住先を探していて大丈夫なのかという思いが東野には出てきたようである。

60歳以降の生活について東野が考えるようになったのは、近年テレビ業界(民放キー局)各局が、スポンサーのニーズが高い若年層に向けた番組作りを進めていることが大きい。その動きは関西のテレビ局も同じで、東野がMCを務める『お笑いワイドショー マルコポロリ!』(関西テレビ)でもゲストが明らかに若返っているのを実感したことを2021年4月放送の『東野幸治のホンモノラジオ』で語っていた。当時、関西テレビのエレベーターの中に掲示されていた番組視聴率のランキングは「49歳以下のターゲット層が何%見てくれました。その占拠率は何%でした」というようなことしか書かれておらず、東野は戸惑いを隠せなかったらしい。当然、番組MCにも「若年層に人気があるタレント」を起用したいという動きが出てくるはずで、世代交代の波が自分にも及んでくると感じたのだろう。

そんな東野は2021年11月、自宅から目と鼻の先に仕事場となる部屋を借りていることを明かしていた。子どもたちが巣立ってから増えた夫婦喧嘩も、彼が仕事場と自宅を行き来することによってかなり減ったという。このような夫婦関係も東野の地方移住でどう変わるのか、引っ越しが決まった時点にでも聞かせて欲しいものだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)
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