東野幸治のラジオ番組に『街録ch』三谷三四郎氏が登場 テレビ局から「人気番組の二番煎じ」を依頼された過去

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2023年03月05日 18:11  Techinsight Japan

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『街録ch』にノーギャラで出演していた東野幸治
人気YouTubeチャンネル『街録ch〜あなたの人生、教えてください〜』を主宰する三谷三四郎氏が、お笑いタレント・東野幸治のラジオ番組にゲスト出演した。東野とは以前、あるテレビ番組でディレクターの一人として一緒に仕事をしたことがある。この時の繋がりが縁で東野は『街録ch』のチャンネル登録者数1万人突破を記念した動画に出演したが、なんとノーギャラで引き受けたという。さらに東野が『街録ch』に出演したことで、それ以降は芸能人や有名人が出演オファーを引き受ける確率がぐんと上がったらしい。

東野幸治はTBS系のバラエティ番組『その他の人に会ってみた』(2019年4月〜2020年3月放送)でMCを務めたが、同番組でディレクターを担当した一人が三谷三四郎氏だった。番組の内容は王道を捨てて少数派を選んだ“その他さん”の興味深いエピソードをVTRで紹介するもので、三谷氏の作る動画が毎回ちょっと変だったこと、スタジオへはいつも裸足で現れるなど他のディレクターとは異質な存在だったことから、東野は彼に興味を持ったそうだ。

3月3日深夜放送のラジオ番組『東野幸治のホンモノラジオ』(ABCラジオ)によると、三谷氏は大学卒業後にテレビの世界で仕事がしたいと思っていたがテレビ局への就職は叶わず、番組制作会社に派遣社員として入ったそうだ。そしてアシスタントディレクターとして実績を重ねた後、28歳の時にフリーディレクターに転身した。

バラエティ番組を中心にテレビ局で重宝されたものの、ある日“日テレで流行った番組をそのままTBSでやろう”というチームが立ち上がり、そこに三谷氏が呼ばれたことがあった。部屋にはヒット番組を担当してきた作家も来ており、彼と一緒に人気番組の二番煎じバーションを作るよう依頼され、それも2つの番組を同時期にスタートさせるようにとの指示だった。「自分はこのままコピーみたいな番組、量産型番組を作るライン工場の歯車みたいになっていく人生なのか…」と絶望した三谷氏だったが、妊娠中の妻のことを思うと簡単に「やりたくない」とは言えなかったという。

悩みに悩み抜いた三谷氏は収入確保のため1つの番組だけ残し、新宿の夜の街で様々な人に声をかけ始める。風俗関係や過去に犯罪歴がある人、ホームレスの人、一人一人の異色な経歴を紹介し、その生き様に迫っていく。こうして誕生した『街録ch』は今やチャンネル登録者数108万人、旬の有名人や売れっ子芸人も登場する人気YouTubeチャンネルへと成長したのだ。これからは三谷氏のようにテレビ局側の制約を嫌い、YouTubeで自分がやりたい番組を制作する元テレビマンが増えてくるかもしれない。

今年は実績のあるテレビ局のプロデューサーがフリーになったり、転職するケースが相次いでいる。人気番組『有吉ゼミ』『有吉の壁』『マツコ会議』(日本テレビ系)の総合演出などを務めた橋本和明氏、『あいつ今何してる?』(テレビ朝日系)のプロデューサーだった芦田太郎氏、そして『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京)のプロデューサーを務めた高橋弘樹氏など評価が高い番組を手掛けた人物ばかりだ。リアルタイムでテレビを視聴する人が大幅に減少している中、優秀な人材がテレビの世界から次々に離れていくことに、演者側の一人として東野幸治は危機感を募らせている。

画像2枚目は『【公式】東野幸治のホンモノラジオ(ABCラジオ) 2023年3月3日付Twitter「今夜25時からは」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)
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