ハリー・スタイルズ、ショーを中断してファンのカミングアウトを手伝う

0

2023年03月07日 19:01  Techinsight Japan

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techinsight Japan

立て続けにファンの要望に応えたハリー(画像は『Harry Styles HQ 2022年5月12日付Instagram「Harry Styles x Zane Lowe.」』のスクリーンショット)
英歌手ハリー・スタイルズがオーストラリアでの公演中にショーを中断し、家族の前でLGBTQであることを公にしたいというファンの要望に応えた。ハリーはメルボルンでのコンサート中、観客席で女性ファンが「ここにいる家族にカミングアウトするのを手伝って」と書いたプラカードを掲げるのを発見。音楽に合わせて会場を盛り上げながら、ステージから「カミングアウトしたよ!」と発表したのだ。ハリーは過去にも観客がカミングアウトするのを手伝ったことがあり、メルボルン公演の数日後にも同様の要望に応える場面がSNSで共有されている。

現在ワールドツアー「Love On Tour」を敢行中のハリー・スタイルズは、現地時間2月20日からオーストラリアでの公演をスタートした。

そんなハリーが現地でのコンサート中、観客席にいたファンがLGBTQであることを家族の前で公にするのを手伝うため、ショーを一時中断するというハプニングが立て続けに起こった。

最初は、同月24日に開催したメルボルンのマーベル・スタジアムでの公演だった。SNSで共有された動画では、ハリーがスパンコールで装飾したピンクとオレンジのストライプ柄のポロシャツと鮮やかなピンクのレザーパンツを着用して、ステージに立っている。

ハリーは観客席にいる女性ファンに名前を聞いたようで、「フォーヴ(Fauve)? 聞いたことがないね」と返事をしている。その女性か母親とみられる人物が「フランスの名前なのよ!」と返すと、ハリーは「とても洗練されてるね」と答えていた。

その後ハリーは、フォーヴさんが掲げるプラカードに書かれたメッセージをスタジアムにいた観客と共有した。

ハリーはマイクを持ちながら「フォーヴはこう書いている」と言うと、「私がカミングアウトをするのを手伝ってください。私のママは隣にいて、パパは3階のセクション41にいます」と読み上げた。そして「手伝ってあげられそうな気がするよ」と伝えたのだ。

ハリーは「Love On Tour」の開催中、2021年の米ミルウォーキーでの公演や、2022年6月に英ロンドンのウェンブリースタジアムで公演中にもファンがカミングアウトをするのをステージから手伝ったことがある。そこでハリーは、フォーヴさんに向けて「Love On Tourのカミングアウトのプロセスをやって欲しい?」と尋ねた。

続けて「これをダウンアンダー(オーストラリアの別称)でやるのは初めてだから、覚悟してくれ。すべてがひっくり返るからね!」と呼びかけると、バンドがディスコ風の音楽を演奏スタート。ハリーはフォーヴさんに「この音楽で良いかな? この機会に合っている?」と聞いた。そして「レッツゴー! レッツゴー!」と音楽に合わせて叫びながら、両手を上げて会場を盛り上げ始めた。

曲の山場を迎えるとステージ上で振り返り、「フォーヴがカミングアウトした! ついにやったよ!」と正式に発表。そして「君は自由の天国に昇るんだ、フォーヴ。楽しんでくれ!」と大きな声で叫んだ。

そんなハリーは今月3日にシドニーのアコー・スタジアムで公演した際にも、ファンからのカミングアウトの要望を手伝った。

SNSで共有された動画によると、観客席にいたアサルさん(Asal)という女性が「私の家族全員がここに来ています。カミングアウトするのを手伝って」と書いたプラカードを掲げていた。

するとハリーはまたしてもショーを中断し、バンドにカミングアウト用の音楽を演奏するよう頼んだ。そしてLGBTQ+のシンボルであるレインボー柄の旗を振りながらダンスをして会場を盛り上げると、最後に旗を置いてアサルさんが正式にカミングアウトしたことを発表した。

この後ハリーは、アサルさんに向けて「自由だ。君に雨を降り注がせてくれ。まるで大きなゲイのシャワーのように。おめでとう!」と祝福の言葉を捧げた。



画像は『Harry Styles HQ 2022年5月12日付Instagram「Harry Styles x Zane Lowe.」』『Accor Stadium 2023年3月3日付Instagram「A night to remember as Harry Styles wowed Sydney on a GOLDEN evening at #AccorStadium.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
    ニュース設定