東大合格の吉本芸人・さんきゅう倉田に思わぬ非難 「学費は自分で払え」「奨学金を借りろ」は誤解か

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2023年03月12日 11:11  Techinsight Japan

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お金や税金に関する講演会依頼も多い、さんきゅう倉田(画像は『さんきゅう倉田(元国税職員) 2022年2月4日付Twitter「おっきな会社の労働組合の方向けに3回講演しました。」』のスクリーンショット)
元国税職員で吉本興業所属のお笑い芸人・さんきゅう倉田(38)が10日、東京大学に合格したことを自身のツイッターで報告した。「重畳だ。がんばって、よかった」と喜びを噛み締める倉田に「おめでとうございます!」とたくさんの祝福の声が寄せられた。しかしその後「どうか、みなさんのお力をお貸しください」と呼びかけたツイートを読んだ人たちから、彼を非難する声があがっている。

さんきゅう倉田はツイッターで「1月に共通テストを受け、2月25日26日に東京大学を受験しました」、「先程、合格発表があって、合格しました」と、志願先「文科二類教養学部」「一般選抜(前期日程)」に“合格”と記された通知画面を公開した。

彼がツイッターで明かしたところによると、小学生の時は通知表にBしかなく、中学に入ってからは4ばかりで5は一つもなく、推薦で日本大学藤沢高等学校、内部進学で日本大学理工学部に入学したという。卒業後は東京国税局に入局、法人税の税務調査などに携わっていたがお笑い芸人を目指して退職、2009年にNSC東京校に入学した経歴の持ち主だ。倉田は学生時代の自分について「勉強ができないと思っていたけれど、そんなことなかった。やってなかっただけだ」と振り返っている。

そんな倉田が東大合格を伝えた後、同日の18時半に「合格までは自分と塾の力で来ることができました。あとほんの少しで東大に入学できます」「どうか、みなさんのお力をお貸しください。入学金と1年分の授業料は合わせて81万円です。たくさん学んで、必ず知識と情報で還元します。みなさんの140円で東大へ行かせてください」(原文ママ)とツイートし、ウェブサイト『note』で東大を受験しようと決意した理由や勉強方法、今後について綴った有料記事を紹介した。140円というのは記事の購入価格で、学費に充てたいとしている。

しかしリプライ欄に「自力で行け」「奨学金借りればイイ話」といった声が届き、この倉田のツイートを伝えたネット記事は「東大合格は素晴らしいことだと思うけど、なんで学費を人様に払ってもらおうと思うんだろう」「図々しい。本当にお金がなければ国立なら授業料免除があるし、奨学金も借りられる」「自分で働くか奨学金を利用するのが普通だと思うけど、実際に芸人として働いているわけだし自分で払うから意義があるわけでまた他人に頼るな!」などとコメント欄がかなり荒れている。どうやら彼が学費を寄付やクラウドファンディングで賄おうとしていると解釈した人が多かったようだ。

しかし『note』で記事を有料公開している著名人やコラムニストは珍しくなく、さんきゅう倉田が東大受験に関する自身の体験記を購入して読んで欲しいと思うのはおかしなことではないだろう。「何かを提供して対価を求めるならビジネスとして普通」「要するに電子書籍なわけだけど、作った電子書籍を売って作者が利益得て何が悪いのか」と首を傾げている人も少なくない。

画像は『さんきゅう倉田(元国税職員) 2022年2月4日付Twitter「おっきな会社の労働組合の方向けに3回講演しました。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)
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