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フィリピンを主な拠点として60億円以上の被害を出した特殊詐欺グループで、これまでに逮捕されたメンバー約70人のうち、少なくとも40人が「闇バイト」に応募する形でグループに関わっていたことが、捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、警視庁は逮捕された「かけ子」やグループ幹部ら約70人の供述などから詐欺グループに加わった経緯を捜査。その結果、判明しただけでも40人がツイッターなどのSNSで「無料で海外旅行に行けます」「月給80万〜100万円」と投稿されたものにアクセスしたことをきっかけとしていた。
40人の大半はその後、匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」でやりとりするよう求められ、身分証や実家の住所を送らされていた。こうした「手続き」を経て初めて特殊詐欺が「仕事」であると明かされていたという。個人情報を詐欺グループ側に握られ、詐欺への加担を断れない状況になっていたとされる。
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