HKSから磁気式ラップタイマーの新型『CAC cute』が登場。無線化により取り付けが容易に

　3月21日、エッチ・ケー・エスは、サーキット走行の必需品であるラップタイム計測装置“サーキット・アタック・カウンター（CAC）”の新商品となる『CAC cute』を発表し、同月23日より販売を開始した。

　このCAC新型モデルは無線接続を採用し、画面表示はiOS端末にアプリを介して行う仕様とすることで本体を簡素化。機器の取り付けを容易にしている。アプリはiOS専用の無料アプリ『CACcute』を用いる。

　CAC cute本体はボタン電池式で、常温時に約10時間の使用可能だ。本体とスマートフォンアプリはBLE（Bluetooth Low Energy）でデータを送受信する。そのため本体電源や磁気感知、速度計測のための配線が不要となり、本体機器の取り付けが簡単になったのがCAC cute最大の特長となっている。

　車体に取り付けられたCAC cute本体は、磁気感知式測定でラップタイムを計測する。これは、サーキットコースに埋め込まれている磁気センサーを感知してラップタイムの計測を行う仕組みで、磁気センサーが複数埋め込まれているコースでは区間タイムの計測・表示が可能となる。さらに、磁気検知レベル調整機能を搭載し、車両やサーキットに合わせてアプリから磁気検知の調整もできるようになった。

　
　アプリ画面では現在のラップタイムの他、ファステストラップとそのタイムとのギャップが表示される。また、ファステストラップの更新状況やそのタイムとのギャップの進退状況はグリーンとレッドの2色のラインラベルによって表示されるため、ひと目でラップ状況が分かるようになっている。さらに、スマートフォンのGPSを利用することでライン取りや現在の速度、セッション内の最高速度の記録も可能に。タイム表示だけでなく走行チェックのためのデータが収集できる点も魅力のひとつだ。

　このほかCAC cute本体にはアップデート機能も備わる。スマートフォン経由で自動アップデートする仕様となっているため、今後の新機能の追加が期待されるところだ。価格は3万2780円（税込）で、前述のとおり2023年3月23日（金）より発売開始となっている。なお、専用アプリのはiOS15以降のバージョンに対応。対応機種は以下のとおりだ。
　

■動作確認済み機種
iPhoneSE（第2世代）／iPhoneSE（第3世代)／iPhoneX／iPhone12／iPhone13／iPhone13mini／iPhone14／iPhone14Pro