『句集 一人十色』発売記念囲み取材に出席した(左から)夏井いつき氏、梅沢富美男 (C)ORICON NewS inc. 俳優の梅沢富美男(72)と俳人・夏井いつき氏(65)が、都内で行われた『句集 一人十色』(ヨシモトブックス)発売記念囲み取材に出席した。
【写真】「卒業おめでとう」の小ボケも!祝福に駆けつけた浜田雅功 梅沢は「この番組で初めては行くというものをやらせていただいて。まさか句集を出すようになるなんて夢にも思ってなかった」と万巻の表情。梅沢の成長を見守ってきた夏井氏も「なんかもう、こんなことが起こるなんて思っていなかった」と言葉を詰まらせた。
時には厳しい言葉も投げかけてきた夏井氏だが、俳人としての梅沢を「自分を貫き通したところを称えたい」と評価し、「できるようになると、変わったことをしたくなったり、強迫観念に駆られるのですが、1番俳句としてまっとうな王道でブレないところが横で見ていてなかなかかっこいいなと本当は思っているんです」と告白。「この年になってこんな態度のでかい弟子ができるとは思ってなかったです」と苦言を呈しつつ「できあがった句集は、芸能人がちょっと作ったとかそういう扱いには絶対にしないでください。ちゃんとした文学作品のひとつですから」と太鼓判を押した。
夏井氏のべた褒めを終始、うれしそうに聞いていた梅沢からは「コロナ前は毎週出ていなかったので、考える時間もあった。コロナ禍になって舞台が中止になってスケジュールが真っ白になったので、『プレバト』の人が『最高じゃないか』と毎週(呼ぶようになりました)。2句ですよ、毎週。タイトル戦があると3本、予選があると4本」という弱音も。これからの俳句人生について問われると、「先生について行きます」と誓った。
同句集は、MBS『プレバト!!』「俳句査定」において“梅沢富美男永世名人”が「傑作50句」を達成したことを記念して発売。2020年5月の番組内で句集発売を目指す企画が発表されてから約3年での達成となった。長年番組でバトルを繰り広げている夏井氏が監修し、2人の対談も収録する。