ウエットでのスピードをみせたBMW Team Studie x CRS「レースで雨になってほしいです」

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2023年03月25日 20:51  AUTOSPORT web

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2023スーパーGT富士公式テスト 新しいスーツを着るStudie BMW M4の荒聖治
 3月25〜26日に静岡県の富士スピードウェイで開催されているスーパーGT公式テストで、1日目のトップタイムを記録したのは、“待望の”ウエットコンディションのなかで走行を重ねたStudie BMW M4だった。ただ、ドライバーの荒聖治は、コンディションに合わせたタイヤチョイスの難しさを語っている。

 2023年はエースの荒聖治のパートナーとして、ブルーノ・スペングラーと柳田真孝を起用して臨むBMW Team Studie x CRS。岡山公式テストではスペングラーが初のスーパーGTテストに参加し、今回の富士はスペングラーに代わって柳田が荒とともに、フルカラーリングされたStudie BMW M4をドライブした。

 そんなBMW Team Studie x CRSは、2022年から継続してミシュランタイヤを使用するが、昨年から狙っていたのがウエットコンディション。雨中のレースとなった2022年第6戦でも上位争いをみせたように、チームはミシュランのウエットパフォーマンスに大きな自信をみせていた。

 今回の富士公式テスト初日は、そんなウエットコンディションの一日となり、午後のセッション2では1分44秒502というトップタイムを記録。GT500でもミシュランがトップタイムで、雨に強いところをみせつけた。

 初日の後、荒に聞くと「テストではなくレースで雨になってほしいです。本番でこのコンディションでいきたいです」と苦笑い。「もちろん他メーカーも同様ですが、コンディションに合わせた特性のタイヤで狙っていくかたちになります。ただ、午前のコンディションは少し降りすぎでしたね。ちょっと危なかったですから」と1日目の走行を振り返った。

 もちろんテストとはいえ、そのレースでこういったコンディションとなったときに、しっかりと“狙える”ように準備を整えていくことが重要。この日のテストはその点ではチームにとって大事な機会となった。

 とはいえ荒は、「いまスーパーGTで勝つのは本当に簡単ではないんですよ」という。もし仮に第2戦でウエットとなった場合、450kmのレース距離では雨量も路面温度も必ずしも一定であるということは考えづらい。

「我々が望むコンディションがずっと続くわけにはいかないと思います。そのコンディションの変化にいかに適応できるかが勝負ですね」と荒は語った。

「ドライもウエットも両方勝つのが目標」というBMW Team Studie x CRS。少なくとも1日目のウエットでは速さは確認できたが、ドライで勝つためにはテストもドライになって欲しかった……というのが本音のようだ。

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