関ジャニ∞安田章大、アングラの巨匠・唐十郎作品に初挑戦「うれしい毒に出会えました!」

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2023年03月28日 04:00  ORICON NEWS

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『少女都市からの呼び声』に主演する安田章大(関ジャニ∞/右)、咲妃みゆ
 人気グループ・関ジャニ∞の安田章大が、7月9日から8月6日まで東京・THEATER MILANO-Zaで上演される、THEATER MILANO ZaオープニングシリーズCOCOON PRODUCTION 2023『少女都市からの呼び声』に主演することが決定した。4月14日から東急歌舞伎町タワーに新劇場のオープニングシリーズとして唐十郎の傑作戯曲に初参加する。共演は元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で、初のストレートプレイに挑戦する咲妃みゆ、俳優の三宅弘城、風間杜夫ら。

 アングラの巨匠・唐氏の傑作戯曲『少女都市からの呼び声』は、1969年初演の『少女都市』を改作し、1985年、新宿スペースDENにて劇団状況劇場が初演。その後1993年、劇団状況劇場出身でもある金守珍氏が、自身が主宰する新宿梁山泊公演で上演し、文化庁芸術祭賞を受賞した。フランスのアヴィニョン演劇祭をはじめ、カナダやアメリカ、オーストラリアなどでも上演され、海外でも高い評価を受けている。

 手術台に寝かされている男・田口(安田)。親友の有沢と、その婚約者のビン子が付き添っている。看護婦は有沢に、田口の体の一部を取り除くか迫る。その体の一部とは、誰の物ともわからぬ髪の毛。有沢が看護婦からの問いに窮する中、田口は、妹を探しに夢の世界へと旅に出た。

 田口は妹である少女。雪子(咲妃)と再会を果たすも、彼女は右手の指を3本も失ったばかりか、フィアンセであるフランケ醜態博士(三宅)によって体をガラスに変える手術を施されていた。隙を見て雪子を連れ出そうとする田口だが、指を手に入れるまで出られないと雪子は言う。田口は、己の2本の指を切り落とし雪子に渡したが、フランケ醜態博士に阻まれ銃で撃たれる。そこで気づく。最後に切るはずだった指は、己の体のことだったと。そして、雪子は有沢の前に姿を現し…。

 今回も演出を唐氏と蜷川幸雄氏の両虎を師とし、アンダーグラウンド演劇に真正面から取り組んできた金氏が担当。これまでテント芝居で唐作品に幾度となく触れ、憧れを抱いていたという安田が主演として、どこか神秘的で静謐(せいひつ)な空気感をまとう彼が、唐作品特有の幻想的な世界観と融合しどのような化学反応を起こすのか、満を持しての参加となる。

■安田章大(関ジャニ∞)コメント

唐さんの作品をテントで初めて観た時にカルチャーショックを受けたんです。言葉が美しく、独特の世界観ではあるけれどその言葉にはきらめきがあり、吸い込まれて、こんな世界が世にあっていいんだと思えたのが感覚的にあったので、その世界に飛び込ませていただけることは自身の芝居観も変わるでしょうし、お芝居の振り幅も大きく広がる気がしています。今回初めて唐さんの作品と金さんの演出を経験するので、まずはそのバージンを楽しもうと思っています(笑)
一回経験してしまったら二回目はもうバージンじゃなくなんねんなと思うと、とてつもないうれしさがありますし、同時に病みつきになってしまったらどうしようという不安があり、なんだか毒だなとも思います。うれしい毒に出会えました!
僕が演じることによって田口というキャラクターがこういう見え方をするんだという新境地や新感覚を皆さんに届けられなければ、ここに立ってはいけないなという覚悟です。ぜひ期待値を上げて観に来てくださいとお伝えしておきます。お客さんもキャストですから、一緒にステージを作るという気持ちを持っていただけたら幸せに思います。
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