追記あり:20周中SC導入4回。大荒れの一戦でモントーヤが初表彰台【FIA F3第2戦メルボルン レース1】

1

2023年04月01日 09:40  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

2023年FIA F3第2戦メルボルン レース1で3位に入ったセバスチャン・モントーヤ(ハイテック・パルスエイト)
 4月1日、2023年FIA F3第2戦メルボルンのスプリントレース(決勝レース1)がアルバートパーク・サーキットで開催され、ウイリアムズ育成のフランコ・コラピント(MPモータースポーツ)が今季初優勝を飾った。

 追記:スプリントレース(決勝レース1)終了後、優勝のフランコ・コラピントを含むMPモータースポーツの3台が技術規則違反により失格となった。これによりザク・オサリバン(プレマ・レーシング)が繰り上がりでFIA F3初優勝となった。

 20周で争われる決勝レース1のポールシッターは3月31日に行われた予選結果上位12台のリバースグリッドにより決定され、予選で12番手タイムをマークした元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤの息子であり、レッドブル育成のセバスチャン・モントーヤ(ハイテック・パルスエイト)となった。

 2番グリッドはオリバー・ゲーテ(トライデント)、3番グリッドはカイオ・コレ(ファン・アメルスフォールト・レーシング、4番グリッドはルーク・ブラウニング(ハイテック・パルスエイト)という顔ぶれに。そして、日本とオーストラリアのハーフである飛雲・バーター(カンポス・レーシング)は22番グリッドから地元凱旋レースに挑んだ。

 現地時間10時45分(日本時間8時45分)、気温14度、路面温度19度、青空の広がるドライコンディションで決勝レース1のスタートが切られた。ガレージから父ファン・パブロが見守るなか、ポールシッターのモントーヤが好スタートダッシュを決める。

 一方2番手争いは白熱。ターン3で2番手スタートのゲーテがブラウニング、コレとのポジション争いの末、左リヤタイヤにダメージを負いコースオフ。そのままグラベル上にマシンを止めてしまう。これでセーフティカー(SC)が導入される。

 SC導入時のオーダーはモントーヤ、ブラウニングとハイテック・パルスエイト勢がワンツー。6番手スタートから3番手にジャンプアップしたウイリアムズ育成のフランコ・コラピント(MPモータースポーツ)、4番手コレ、5番手ポール・アーロン(プレマ・レーシング)というオーダー。

 SCは3周目終わりに解除され、4周目からレースは再開。リスタートはモントーヤがリードを守るも、2番手のブラウニングは積極的にモントーヤを攻め立てる。5周目、ターン9でブラウニングがモントーヤに並びかけるも、ブラウニングはイン側の縁石に乗り上げるかたちで跳ね上がりコースオフし、順位を5番手まで下げることに。また、コレもパンクによりピットでのタイヤ交換を実施、順位を大きく下げている。

 これでコラピントが2番手に浮上。そのタイミングでDRSが使用可能となり、DRSの後押しを得たコラピントが6周目のターン9でモントーヤを攻略し、トップに浮上する。その直後、同じくターン9進入でイド・コーエン(ロダン・カーリン)がウォールにヒットしマシンを止め、2度目のSCが導入される。

 コース上は随所で発生するコースオフにより清掃が必要なこともあり、SC導入は長時間に及んだ。レースも折り返しを過ぎた11周目にレースは再開。コラピントはファステストを更新する走りでモントーヤとのギャップを広げる。

 13周目、最終コーナーでトミー・スミス(ファン・アメルスフォールト・レーシング)がウォールにヒット。勢いそのまま1コーナーの先まで進み、グリーン上でマシンを止め、3度目のSCが導入される。この時点でトップはコラピント、2番手モントーヤ、3番手ザク・オサリバン、4番手ポール・アーロン、5番手ディーノ・ベガノビッチと3〜5番手をプレマ・レーシング勢が占める状況に。

 レースは17周目に再開。コラピントがファステストを更新して2秒近いリードを築く一方、モントーヤの背後にオサリバンが急接近。18周目に再びDRSが使用できるようになるとモントーヤは太刀打ちできない。オサリバンはターン9進入で一気に差を縮めると、ターン11で横に並び続くターン12でオーバーテイク。これでウイリアムズ育成カラーのマシンがワンツーという状況に。

 19周目にはモントーヤが再びオサリバンにしかけるも、その後方ではアレハンドロ・ガルシア(イェンツァー・モータースポーツ)がターン3でクラッシュ。4度目のSC導入となり、そのままファイナルラップへ。SC導入のままチェッカーとなり、フランコ・コラピントがFIA F3通算3勝目を今季初優勝で飾った。

 2位にウイリアムズ育成のオサリバン、3位にモントーヤが続いた。そして、飛雲・バーター(カンポス・レーシング)は緊急ピットインを強いられ22位フィニッシュで決勝レース1を終えている。2023年のFIA F3第2戦メルボルンのフィーチャーレース(決勝レース2)は、2日の現地時間9時5分(日本時間8時5分※)にスタートが切られる予定だ。

*追記:先述のとおり、スプリントレース(決勝レース1)終了後、優勝のフランコ・コラピントを含むMPモータースポーツの3台が技術規則違反により失格となった。これによりザク・オサリバン(プレマ・レーシング)が繰り上がりでFIA F3初優勝となった。

※オーストラリア東部のサマータイムは4月の第一日曜日の午前3時に終了

■2023年FIA F3第2戦メルボルン レース1正式結果
Pos.No.DriverTeamTime/Gap13Z.オサリバンプレマ・レーシング42'06.098214S.モントーヤハイテック・パルスエイト0.21931P.アーロンプレマ・レーシング0.593415G.ミニハイテック・パルスエイト0.77852D.ベガノビッチプレマ・レーシング1.36965G.ボルトレートトライデント1.54274L.フォルナローリトライデント1.96988G.ソーシーARTグランプリ3.498924C.マンセルカンポス・レーシング7.327107K.フレデリックARTグランプリ8.323119N.ツォロフARTグランプリ8.8161227T.バーナードイェンツァー・モータースポーツ9.9131323J.マルティカンポス・レーシング11.0091418R.ヴィラゴメスファン・アメルスフォールト・レーシング13.0251526N.ベドリンイェンツァー・モータースポーツ13.1361629S.フローシュPHMレーシング・バイ・チャロウズ13.7021716L.ブラウニングハイテック・パルスエイト14.7121830R.ファリアPHMレーシング・バイ・チャロウズ15.8131925飛雲・バーターカンポス・レーシング16.3322020O.グレイロダン・カーリン17.6622117C.コレファン・アメルスフォールト・レーシング18.8022221H.イェーニーロダン・カーリン19.9812331P.ウィスニッキPHMレーシング・バイ・チャロウズ20.545-28A.ガルシアイェンツァー・モータースポーツDNF-19T.スミスファン・アメルスフォールト・レーシングDNF-22I.コーエンロダン・カーリンDNF-6O.ゲーテトライデントDNF-10F.コラピントMPモータースポーツDQ-11M.ボヤMPモータースポーツDQ-12J.エドガーMPモータースポーツDQ

このニュースに関するつぶやき

  • あっ、親父がアレなモン吉(キチ)Jr.…!
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングスポーツ

前日のランキングへ

ニュース設定