完売御礼となったなんばグランド花月 (C)ORICON NewS inc. 吉本興業は4月1日、創業110周年の締めくくりとして、大阪「なんばグランド花月」(NGK)をはじめとした全国の劇場で『特別公演 お客様に感謝の日』を開催。全公演のチケットを「110円」で販売し、完売御礼となった。エイプリルフールではない。全国で約1万2900人を動員し、チケット売上は単純計算で「141万9000円」となる。
【写真】全公演「110円」! なんばグランド花月の完売御礼看板 この日、笑いの殿堂・NGKをはじめ、東京の「ルミネtheよしもと」、京都の「よしもと祇園花月」や、福岡の「よしもと福岡 ダイワファンドラップ劇場」(※「よしもと福岡 大和証券/CONNECT劇場」から改名)、若手が活躍する「よしもと漫才劇場」「ヨシモト∞ホール」など、全国13劇場+1拠点の全39公演をすべて110円(税込)で実施。芸人は355組、642人が出演する。
NGKでは、858席が全4回公演すべて完売。1回目の公演では、中田カウス 漫才のDENDO、メッセンジャー、桂かい枝、テンダラー、藤崎マーケット、ミルクボーイ、見取り図、天才ピアニスト、吉本新喜劇が登場した。劇場前の呼び込み役も「きょうはどうしたらいいのかわかりません!」と声を張り上げた。
出番を終え、カウスは「お客様もお祭り気分で弾け方が違う」とニコニコ顔。「100年続く企業はバケモン、奇跡、神がかってる」とし、劇場を大切にする現在の吉本の方針に「芸人のことをよく考えてくださっている」と感謝した。
一方、この日の売上が約142万円だと向けられと、カウスは「社長に『ギャラは110円?』と冗談で言ったら、『ちゃんとお支払いさせていただく』と」と明かしつつ、見取り図、ミルクボーイに向け「(いつもは)115円ぐらいか?」と笑わせていた。
吉本新喜劇の間寛平GMは「吉本がなかったら野垂れ死んでいたかも」とこちらもボケまくり、すっちーは新座長の吉田裕、アキとともに「舞台上で生まれるものを大事にしたい」と力を込めた。
110円料金は、支払方法や引取方法などで別途手数料が発生する場合あり。