連続テレビ小説『らんまん』に出演する神木隆之介(C)NHK 俳優・神木隆之介が主演を務める、NHK連続テレビ小説『らんまん』(月〜土 前8:00 総合※土曜日は1週間の振り返り/月〜金 前 7:30 BS4K・BSプレミアム)が、4月3日にスタートする。主人公・槙野万太郎を演じる神木が、作品の見どころや共演者とのエピソードを語ってくれた。
【写真9枚】坂本龍馬役にディーン・フジオカ!追加キャスト8人を一挙紹介 今作のモデルは、日本の植物学の父・牧野富太郎(まきの・とみたろう)。その喜びと発見に満ちた生命力あふれる人生を美しい草花やみずみずしい里山の情景とともに描き、日本の朝に癒やしと感動のひとときを届ける。なお、実在の人物である牧野富太郎(1862−1957)をモデルとするが、激動の時代の渦中で、ただひたすらに愛する草花と向き合い続けた、ある植物学者の波乱万丈の物語として大胆に再構成。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描き、原作はない。
――主演のオファーを受けた際の心境を教えてください。
最初、お話をいただいた時は「僕がヒロイン?」っていう感想でしたね(笑)。「ヒロインだよね?」(神木)、「いや、主演です」(マネージャー)、「え、ヒロインじゃないんですか?」(神木)、「いや、あのー、勘違いしないでください主演です」(マネージャー)、「え、ヒロインじゃないんだ…」(神木)と、冗談交じりな会話をしました(笑)。すごくうれしかったですし、それと同時にすごいプレッシャーも感じました。
――改めて朝ドラの印象を教えてください。
やっぱり朝ドラと聞くと、長期に渡っての撮影と、過去のヒロインを演じた方々が強い忍耐力、精神力で大変な壁を乗り越えられてる印象です。しかし朝ドラの主演をやらせていただく機会なんて、人生で一度あるかないかなので『ぜひ、やらせていただきます』とお受けいたしました。
――朝ドラ主演の発表後、周囲の反応はいかがでしたか?
とにかく親が一番喜んでくれました。友達や他の役者仲間の方からも「朝ドラ、おめでとう」「絶対見るね」というお祝いの連絡をたくさんいただいて、すごくうれしかったです。
――座長として心がけていることはありますか?
遊び心ですね。それを一番に心がけてます。やっぱり長丁場で全部を真面目にやるってキツいと思うんですよ。というか、ちょっとふざけていないとまず僕がキツいんで(笑)。もちろん真面目なシーンは、気合いを入れる感じでやりますけど、リハーサルやカット尻の長い撮影で変顔してみたりとか、アドリブを入れてみたりとか。そういう遊び心がなんかないとやっていけないなと思ってます。
例えば、東京編や大学編のゲストで来てくださる方たちは、様子を見ながら現場入りされると思うので、そういう方が「あ、少し軽やかな雰囲気なんだ。よかった」と思ってくれる状況を作らなきゃいけない。それをできるのは多分主役だと思うので、そこは自分の中でも意識してます。
――共演するキャストの皆さんについて
もう楽しいですよ。今回は志尊(淳)や浜辺もそうですし、過去に共演された方が多いんです。特に志尊と浜辺が近くにいてくれるということが、僕にとってもすごく大きなことですし、物語の中でも万太郎にとって2人(竹雄、寿恵子)は大きな存在なので、そこはすごくリンクしてるなと思います。やっぱり僕を扱い慣れてる人が近くにいるっていいですよね。
――ヒロインを演じる浜辺美波さんとの共演シーンについて
一緒にやっていて安心してできますし、かといって初々しさは失われてない気がします。今回は、恋をして後々に結婚していく役柄。お互いに信頼し合っていますが、ちゃんとドキドキするシーンでは、お互いにちょっと照れるみたいな(笑)。視聴者の方には、そんな新しい関係性を楽しんでもらえるのかなと思っています。
――そんな浜辺さんの印象を一言で表すと?
「将来が楽しみな妹」って感じですね、 やっぱり面白みがあって、どこかツッコミを入れたくなるですよ。僕らにはちょっと分からないような、感覚的な表現や表現方法だったり。でもそこが誰とも被らない唯一無二の浜辺美波という人間になっていくんだろうなって思います。これからこの人がどんな道を歩んでいくんだろうと。それが楽しみで仕方がないですね。
――視聴者に向けてメッセージをお願いします。
とにかく気楽に観てほしいなって思います。時間帯的にも朝の準備をしている頃に流れている作品だと思います。「なんか楽しそうな声が聞こえるな」と、チラチラと支度しながら見たりとか。しっかり観るだけじゃなく、それくらい皆さんの日常の中に溶け込んだ作品の一つが、この『らんまん』であってほしいです。皆様の心に寄り添える作品になれたらいいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。