ヤマハ：表彰台まであと一歩のモルビデリ「チームに良い波動が来ている」／第2戦アルゼンチンGP スプリント

　4月1日、2023年MotoGP第2戦アルゼンチンGP MotoGPクラス2日目に予選がアルゼンチンのアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのフランコ・モルビデリは4番手、ファビオ・クアルタラロは10番手となった。スプリントレースでは、モルビデリが4位、クアルタラロが9位で終えている。

　初日から好調な走り出しを見せていていたモルビデリは、予選Q2の終盤に1分45秒982をマークし、4番手グリッドを獲得した。そして、スプリントレースでは抜群のスタートを決めてトップに躍り出るが、3周目にブラッド・ビンダー（レッドブルKTMファクトリー・レーシング）にパスされ、その後も2台に交わされてしまったが、最後まで粘り強い走りを見せて4位でチェッカーを受けた。

　一方のクアルタラロは、ミックスコンディションとなった予選Q1の開始早々にコースアウトする様子も見られたが、1分47秒385をマークして2番手で予選Q2に進出した。しかし、予選Q2では後方の10番手に留まり、スプリントレースでは追い上げのレースとなったが、なかなか思うようにポジションを上げることが出来ず、9位でゴールした。

■フランコ・モルビデリ（予選：4番手、スプリントレース：4位）
「予選セッションは非常に好調だった。ウエットタイヤのまま走り切ったけど、そのなかで最大限を引き出すことができた。パフォーマンスにとても満足している。チームの仕事ぶりも素晴らしく、この難しいコンディションに合わせてマシンをしっかり調整してくれた。そしてスプリントと明日の決勝レースに向けても好位置を確保することができた。チームに良い波動が来ているので、喜んで受け取るよ」

「今週はここまでとても順調。金曜日からすでにいい走りができていたし、小さな一歩を重ねてきたことが確実に順位に反映されている。今日は好スタートを決め、ライバルたちとバトルすることができた。とても気持ちよく走ることができたので満足しているよ。この好結果はチームのおかげだ。彼らにはそれだけの力があり、彼らがエネルギーを注入してくれた。これからは上位陣とのギャップ解消を目指して仕事に取り組むよ」

■ファビオ・クアルタラロ（予選：10番手、スプリントレース：9位）
「予選はうまくいかなかった。正直なところ、Q1のウエットですぐさまあれほどの速さが出るとは思っていなかった。ウエットコンディションに好感触を持っていたけど、Q2は期待通りにはいかなかった。フロントのフィーリングが変わってしまった。これから原因を分析し、スプリントでベストを尽くしたい」

「スプリントではスタートで遅れてしまい、ペースは悪くなかったけど、どこか足りない部分があって、いくつかのコーナーでは思うような走りができなかった。このことについては明日までに改善を目指す。今日は昨日よりもグリップが上がっていたのでフィーリングも向上した。マシンも少し変更していくらか良くなったけど、ブレーキングについてはまだ改善の余地がありそうだ。明日のウォームアップ走行でトライする」