NHK、ジャニーズ事務所の性加害問題を初報道 各キー局は未だ沈黙

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2023年04月13日 18:10  KAI-YOU.net

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NHK、ジャニーズ事務所の性加害問題を初報道 各キー局は未だ沈黙
ジャニーズ事務所の創業者である故・ジャニー喜多川さんの性加害について、NHKが4月13日、日本のテレビ局としては初めて16時のニュースおよび自社のWebメディア「NHKニュース」で報じた(外部リンク)。

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4月12日、元ジャニーズJr.で歌手の岡本カウアン(カウアン・オカモト)さんが記者会見を実施。Jr.時代に15回から20回ほど性的な行為を受けたと証言していた。



会見では、質疑応答でNHK報道局のディレクターも取材していたことが明らかに。その後のNHKや各キー局の報道に注目が集まっていた。

なお、日本テレビ・テレビ朝日・TBS・フジテレビ・テレビ東京などの主要民間放送局は、本件について未だ報じていない。

【画像12点】会見で公開されたジャニー喜多川さんの自宅マンション

性加害を報じないメディアの問題点も浮き彫りに



ジャニー喜多川さんの性加害を巡っては、英国公共放送BBCが配信したドキュメンタリー、続く『週刊文春』の報道をきっかけに、大きな話題を呼んでいる。

一方で、国内のテレビ局は全く報じておらず、マスメディアへの大きな影響力を持つジャニーズ事務所への“忖度”が、問題視されている。

日本では1999年に『週刊文春』が大々的に報じ、ジャニーズ事務所と文藝春秋の裁判へと発展。2003年、東京高裁は性加害の真実性を認めている(外部リンク)。

にも関わらず、当時の大手メディアは沈黙。会見で岡本カウアンさんは、当時多くのメディアが報じていた場合、ジャニーズ事務所へ入所していなかった可能性にも言及した。

岡本カウアンさんによる告発は、日本芸能界最大の権力者のスキャンダルという問題だけでなく、日本における報道の不自由さと不健全さを巡る問題へと発展している。




岡本カウアンさん「ジャニーさんの一言で全てが決まる」



現在26歳の岡本カウアンさんは、中学3年生だった2012年から2016年までジャニーズJr.として活動。

4月12日の会見では、入所翌月の2012年3月に、ジャニー喜多川さんから初めて性行為を受け、その後事務所を退所するまでに、「合計で15〜20回ほど性的被害を受けた」と証言した。

ジャニー喜多川さんへの感謝を語りつつ「性的行為を行ったことは悪いこと」と吐露。テレビ出演やデビューなど「ジャニーさんの一言で全てが決まる」と、Jr.たちとの関係性を説明した。

一番訴えたいこととして、「事務所のトップの人たちに認めてほしい。ジャニーズだけじゃなく芸能界はそういうことがあるので、それらがなくなる方向にいってくれたら」と強く主張した。




NHKはジャニーズ事務所のコメントも紹介



過去に大手メディアが報じていれば、自身のジャニーズ事務所への入所は「たぶんなかったんじゃないか」と語った岡本カウアンさん。その言葉を引き出したのが、前述したNHK報道局のディレクターだった。

NHKは、ジャニーズJr.が出演する番組「ザ少年倶楽部」を20年以上にわたり放送。

一方で、2019年7月には、事務所から独立した元SMAPの3人が、テレビに出演できないようテレビ局に圧力をかけた疑いがあるとして、ジャニーズ事務所が公正取引委員会から注意されたと報じ、民放が報じない中で大きな話題を呼んだ。

今回の報道でNHKは、ジャニーズ事務所に取材した内容として、「経営陣、従業員による聖域なきコンプライアンス順守の徹底、偏りのない中立的な専門家の協力を得てのガバナンス体制の強化等への取り組みを、引き続き全社一丸となって進めてまいる所存です」といったコメントも紹介している。

【画像12点】会見で公開されたジャニー喜多川さんの自宅マンション






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  • 現場の記者は巧い質問をしていたと、望月記者。 日本テレビ・テレビ朝日・TBS・フジテレビ・テレビ東京などの主要民間放送局は、本件について未だ報じていない
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