宮田莉朋「まさか優勝できるとは」坪井翔「素直に“おめでとう”という気持ち」【SF第3戦決勝会見】

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2023年04月23日 19:40  AUTOSPORT web

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2023スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 決勝会見に登壇した坪井翔、宮田莉朋、平川亮
 4月23日に鈴鹿サーキットで開催された2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦。決勝後の会見でSF初優勝を飾った宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)、2位の坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、3位の平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、そしてVANTELIN TEAM TOM’Sの舘信秀監督がレースを振り返った。

■宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
決勝 優勝

「ようやく優勝することができて、チームのみなさんやスポンサーのみなさん。そして応援してくださるファンのみなさんに、『長らくお待たせいたしました』というか感じでしょうか。スーパーフォーミュラ・フル参戦3年目でようやく優勝できは本当に嬉しく思っています」

「昨日の予選が残念な結果だったので、正直ポイントを取れたらいいという気持ちで臨んでいました。なので、まさか優勝できるとは思いもしなかったです。本当に嬉しいです」

「僕はスタート前からタイヤ交換を引っ張る作戦でした。というのも、オフの鈴鹿テストの際に今年のタイヤがかなり厳しい印象だったので、レースではミニマムの10周目に入るチームがほとんどじゃないかと思っていました。なので、そこに対して、いかにクルマとドライビングで引っ張らせるかと、そう思い今日の決勝に臨んでいました」

「ピットに入らずステイしているクルマとしては、僕の前は大湯(都史樹/TGM Grand Prix)選手がいて、後に平川選手。常に大湯選手が近づいているように見えましたし、平川選手を引き離すこともできていました。(ピット組の)坪井選手のペースも聞いていましたけど、自分がステイアウトしている中でも、『いける』というか。ピットを伸ばす作戦どおりに行けば後半僕らがフレッシュタイヤなので、追い上げるチャンスはあるだろうという感じでレースを進めていました」

「その時点では正直、優勝という考えはありませんでした。ただ、大湯選手が見えていたので、『トップ5あたりの位置でピットを出ることができるかな』とは思っていました。正直SCが出て、3番手でコースに復帰できたのは、想定外でした」

「(ドライバーズランキング2位に浮上した件について問われ)今日は野尻(智紀/TEAM MUGEN)選手に接触があって、想定外な展開だったのではないかと思います。でも、2連覇している選手ですし、(タイトル争いは)甘くはないと思います」

「僕個人としてはこの鈴鹿で勝てたことで、クルマに対しての理解度が深まったと思っています。(次戦の)オートポリスもストラテジーがだいぶ難しいサーキットのひとつなので、そこを含めてしっかりやれば、いい結果を残せると思っています。しっかりと今日のことを踏まえて次も戦っていきたいと思います」

■舘信秀監督(VANTELIN TEAM TOM’S)

「今日はまさか優勝するとは思っていませんでした。スタート前は良くてポディウム。悪くてもポイントは取ってほしいなと思っていましたね」

「スタートしてからはずっとペースが良かったし、莉朋からもいつものクレームが無線で来なかったので、これはいいところ行くかなと思ったら……ですね。多少の幸運もありましたが優勝できて本当に嬉しいです」

「(莉朋は)ずっと勝てそうで勝てなかった。ポールも取れそうで取れていないという状況でした。でもこういう選手は一度勝つとポンポンと行くことが多いと思います。そういう意味ではようやくです」

「(一番興奮した瞬間を問われ)それは坪井とのデッドヒートと、その前の平川とのバトルですね。ふたりともある意味家族みたいなものなので、だからこそ見ていて余計に緊張したし、怖かったですね」

「(トムスは)しばらく苦しい戦いが続いたので、これから今日の嬉しさがじわじわと込み上げてくると思います」

■坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
決勝 2位

「2位という残念な結果に終わった……残念ではないかな? 少し悔しい結果となりましたが、レースを支配できたと思います。しっかりと予選から前に出て、決勝も常にトップ争いができる状態でレースを運ぶことができたので、前回の富士での2位とはまた違った結果となったかなと思います」

「正直、あのタイミングでSCが入ると厳しいです。なんとか平川選手の前で終えることができましたけど、やはり後から速いペースで来られてしまったので、残り5周はかなりしんどかったですね」

「でも、このレベルの高いスーパーフォーミュラで2戦連続で2位になれることもなかなかないですし、去年はこんな成績を出せるとは思えないほどのシーズンを過ごしてきましたので、今年は本当にいい流れが来ていると思います。まずはしっかりと確実に表彰台に上がれて良かったです」

「あと、スーパーGTの話になりますけど、今年は宮田選手と組んでいて、先週(開幕戦岡山)は悔しい思いをしたので、そのふたりでワンツーが獲れたのは非常に嬉しいです。僕も経験していますが、やはり初優勝は特別なものですから、素直に莉朋に“おめでとう”という気持ちでいっぱいです」

■平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
決勝 3位

「昨日からあまり調子が良くなくて、今日の朝(フリー走行)もですけど。なので正直、3位に入れるとは思っていませんでした。レース中もクルマの調子、タイヤの状況は良くなかったのですが、なんとか粘り強い走りができ、そしてSCでもラッキーもあり。その後もチャンスを逃さずに3位になれたので、正直3位で終われて良かったなと思います。ピットを引っ張りましたけど、ペースはあまり良くなくて。結構きついレースになりましたね」

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