運転手が意識を失ったスクールバス、止めたのは中学1年生! 冷静な判断に「ヒーロー」の声(米)<動画あり>

0

2023年04月29日 22:11  Techinsight Japan

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techinsight Japan

米ミシガン州デトロイト近郊を走るスクールバス。運転手が意識を失ったことにいち早く気付き、ブレーキを踏んでバスを止めたディロン・リーブス君(13)(画像は『Inside Edition 2023年4月29日公開 YouTube「7th Grader Stops School Bus After Driver Passes Out」』のサムネイル)
米ミシガン州デトロイト近郊の学校に通う中学1年生(アメリカの7年生)が今月26日、乗っていたスクールバスの運転手が意識を失ったことに気付き、的確な判断でバスを止めていたことが明らかになった。当時の車内の様子は監視カメラが捉えており、少年の冷静な行動を称賛する声が多数寄せられている。米ニュースメディア『WXYZ Channel 7』などが伝えた。

【この記事の動画を見る】

米ミシガン州ウォレンの中学校「カーター・ミドルスクール」に通うディロン・リーブス君(Dillon Reeves、13)は26日午後3時前、大型スクールバスで帰宅途中にバスの運転手が意識を失っていることに気付いた。

車内の様子を捉えた動画では、女性運転手が午後2時58分27秒頃に「ひどいめまいがするので、バスを路肩に止めなくてはならない」と無線連絡を入れているのが見て取れる。しかしバスが停車する前の2時58分50秒頃、運転手はハンドルから手を離し、意識を失ってしまっている。

すると2時59分07秒頃、運転手の異常に気付いたディロン君が運転席にやって来てハンドルを片手で握り、右足でブレーキを踏んでバスを停車させた。

ディロン君は非常に冷静で、バスが止まるとギアをパーキング(P)に入れようとしており、ブレーキを踏んだままの状態で「誰か911コール(緊急通報)をして!」と叫んで助けを求めた。


当時バスには60人の生徒が乗っていてかなり騒がしくしていたようだが、実はディロン君、携帯電話を持っておらず、バスの運転手の異常にいち早く気付くことができたという。

こうして現場にはその後、警察官や消防隊が駆けつけ、バスの運転手は病院に搬送されて治療を受けた。現在も入院しているが、回復中とのことだ。

なおウォレン市の市議会議員ジョナサン・ラファティ氏(Jonathan Lafferty)は、Facebookで「この若者の機転のおかげで、悲劇を回避できた。英雄的行動を非常に誇りに思う」と称えており、ディロン君は地元警察署からも表彰されている。また保護者からも感謝の声が相次いでおり、ディロン君の自宅前には「ヒーロー」と大きく書かれた看板が立てられた。


ディロン君はバスの運転の仕方について「毎日スクールバスの運転手を見ていて学んだ」と明かしており、将来の夢は消防士になることだそうだ。

そんなディロン君には「彼を誇りに思う。最高の消防士になれると思うよ」「よくやった!」「まだ13歳なのに、あの冷静さは素晴らしい」「命を救ったヒーロー!」「なんて勇敢なんだ」「両親は本当に誇りに思っているだろうね」といった声が多数寄せられている。

ちなみに2019年には、飲酒運転をしていたスクールバスの運転手が、バスを降車した10歳の小学生による緊急通報によって逮捕されていた。乗っていた子供たちはパニック状態で悲鳴を上げていたという。



画像は『Inside Edition 2023年4月29日公開 YouTube「7th Grader Stops School Bus After Driver Passes Out」』のサムネイル、『WXYZ Channel 7 2023年4月28日付「7th grade student helps stop school bus after driver passes out in Warren」(Ireta Reeves)』『Ireta Marie 2023年4月27日付Facebook「On the way home from school today」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
    ニュース設定