ジェーン・フォンダ、カンヌ授賞式でパルムドールの賞状を監督に投げつける

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2023年05月31日 10:01  Techinsight Japan

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第76回カンヌ国際映画祭の閉幕式に出席したジェーン・フォンダ。授賞式のステージでは、最高賞パルムドールの受賞作品を発表した(画像は『AMI Alexandre Mattiussi 2023年5月28日付Instagram「Jane 76th Cannes Film Festival」』のスクリーンショット)
女優ジェーン・フォンダ(85)が、第76回カンヌ国際映画祭の授賞式で、ジュスティーヌ・トリエ監督(44)に最高賞パルムドールを授与した。トリエ監督は受賞スピーチを行った後、賞状とみられる巻物を置いたままステージを後にした。ジェーンは声をかけたが、トリエ監督がまったく気付かなかったため、賞状を監督の背中に向けて投げつけるという驚くべき行動に出た。

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第76回カンヌ国際映画祭が閉幕日を迎えた現地時間27日、各賞を発表する授賞式が開催された。最高賞であるパルムドール(Palme d’Or)は、ジュスティーヌ・トリエ監督の『Anatomy of the Fall(仏原題:Anatomie d’une chute)』が受賞した。スリラー映画の本作は、夫の死をめぐり自身の無実を証明する妻の姿を描いている。

授賞式ではハリウッドの大御所女優ジェーン・フォンダがステージに立ち、トリエ監督の作品がパルムドールを受賞したことを発表した。

トリエ監督は壇上で映画スタッフやカンヌの審査員に感謝の言葉を述べた後、先月フランスの定年退職年齢を62歳から64歳に引き上げるという法案に署名したエマニュエル・マクロン大統領を批判した。

トリエ監督は「フランスは、年金制度改革をめぐる歴史的な抗議活動に苦しんできました」と述べ、「これらの抗議活動は衝撃的な方法で否定され、弾圧されました。ますます抑制されない支配力を発揮するこのパターンは、現在いくつかの分野で機能しているのです」と語った。

そして「社会的に最も衝撃的なのは明らかですが、社会のあらゆる分野でも同様のことが起きており、映画業界も例外ではありません」と加えた。すると会場からは大きな歓声とともにブーイングも巻き起こった。

受賞スピーチを終えた監督は、壇上を降りてステージを歩き去った。しかし演説台には、賞状とみられる赤いリボンが付いた巻物が置き忘れられていた。

これに気付いたジェーンが駆けつけてトリエ監督に声をかけたが、彼女には聞こえなかったようだ。するとジェーンは、監督の背中にめがけて勢いよく巻物を投げつけたのである。

SNSに拡散された動画によると、ステージを早足で歩き去るトリエ監督に向けて、ジェーンが巻物を放り投げる場面が映されている。しかし監督は全く気付かずに歩き続け、巻物は床に落ちてしまった。

この様子を見たジェーンはため息をつくと、諦めた様子で両腕を広げた。その後、スタッフが巻物を拾い上げてトリエ監督に手渡していた。

動画の視聴者からは、「笑ってしまった!」「ブラボー、ジェーン!」「思い切り笑わせてもらった。ジェーン、よくやってくれた」といったコメントが寄せられている。



画像は『AMI Alexandre Mattiussi 2023年5月28日付Instagram「Jane 76th Cannes Film Festival」』『Festival de Cannes 2023年5月27日付Twitter「Follow the #Photocall and the Press Conference of the Award winners live on TV Festival!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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