天海祐希、猿之助の心中騒動で主演映画『緊急取調室』窮地も「保険はおりない」現実

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2023年06月05日 05:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

天海祐希(左)と市川猿之助(右)

 6月16日より、全国の映画館で上映予定だった劇場版『緊急取調室 THE FINAL』が、公開を延期した。6月1日、映画の製作委員会が発表したのだ。

「'14年からテレビ朝日系で始まったドラマ『緊急取調室』は、通称“キントリ”と呼ばれる刑事ドラマの人気シリーズです。主演の天海祐希さんが捜査一課の取り調べ専門チームのリーダー役。ベテランの男性俳優たちが取り調べ班のメンバーとして脇を固めて、容疑者や犯人の取り調べを通して真実を明らかにするストーリーです。今回の劇場版が“完結編”でした」(テレビ誌ライター、以下同)

 映画の公式サイトでは《総合的な判断により》と書かれているが、原因は市川猿之助の心中騒動であることは明らかだ。

現実の猿之助がまさに現在、取り調べ中

「劇場版の“ラスボス”として猿之助さんが内閣総理大臣役で出演。作中で起きた事件の真相に関わっているとして、猿之助さんが事情聴取を受けるシーンがあるのですが、現実の猿之助さんがまさに現在、取り調べ中。タイミングが悪いことこのうえありません」

 シリーズを通してドラマの視聴率は2ケタを連発。ファンからの支持は根強いが、映画は今後どうなるのか。配給の東宝に聞いてみると、

「公開延期の発表をさせていただきましたが、それ以外に決定していることはありません。なお、映画館は300館以上での公開を予定しておりました」

 ある映画プロデューサーは『キントリ』の置かれた状況を、こう説明する。

「東宝やテレ朝など複数の団体が出資する“製作委員会方式”で製作されていますから、何か決定する際には出資企業の確認が必要。今は委員会で話し合って、とりあえず延期としたのでしょう」

 一部スポーツ紙が、猿之助の出演シーンに代役を立てて撮り直すと報じているが……。

「再撮影となると、出演シーンにもよりますが、最低でも5000万円はかかるでしょう。猿之助さんが降板することで、出演契約の見直しも必要になり、その調整にも時間がかかります」(同・映画プロデューサー、以下同)

 再撮影できない場合は“お蔵入り”しかないのか?

「このドラマは主演の天海さんの思い入れが強く、テレ朝としては簡単にお蔵入りできないでしょう。どのように公開にこぎつけるか、製作委員会内で頭を抱えているところだと思います」

 こうした映画を製作する際、撮影中のトラブルによる損失を補償する「保険」もある。保険会社に聞いてみると、

「映画やドラマの撮影時に起きたアクシデントや事故の損害を補償する保険はあります。保険料は、キャストやスタッフの人数、撮影日数、撮る内容などで変わります」

出演者の公序良俗違反では「保険はおりない」

 今回の『キントリ』で起きた猿之助によるトラブルでも、こうした保険に加入していれば、保険金は支払われるのか。

「この種の保険商品は、基本的に撮影中のケガや、天候不順での延期などに適用されます。出演者が刑事事件で逮捕されるといった公序良俗違反が問題になったケースで適用される保険はありません」(前出・保険会社)

 そうなると、損害賠償の“矛先”は猿之助に向けられるのか。猿之助の所属事務所に尋ねてみたが、

「公開を楽しみにされていたお客様をはじめ、関係者、各所に多大なるご迷惑ご心配をおかけいたしております。事態を真摯(しんし)に受け止め、今後の対応を考えてまいります」

 と言うのが精いっぱい。

「延期したことによる映画館の損失分の負担も発生するでしょう。全額が猿之助さんの事務所に請求されるということはないでしょうが、かなりの負担になるのは間違いないでしょうね」(前出・映画プロデューサー)

 人気シリーズの大団円を飾るはずの映画が見舞われたアクシデント。待ち受ける現実のほうが、緊迫している。

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