<子どもの安全が人質>【後編】子ども会退会で登校班もなし?それ時代遅れでは。改革か現状維持か?

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2023年06月10日 21:30  ママスタジアム

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前回からの続き。自治会を退会するという投稿者さん。その地域のルールで自治会を退会すると自動的に子ども会も退会となり、結果子ども会が管理する登校班は使えないと告げられます。児童1人での登校もNGだそうですが、かと言って親が送迎するのも厳しいようで……。「どうしても登校班を使いたいのなら、全会員世帯に許可取りを」とも言われてしまった投稿者さんでしたが、多くのママは「ルールだから」「他力本願」「義務を果たさず権利を主張するのはNG」などと顔をしかめます。しかし! 投稿者さんの味方になるようなママも登場して……?

「子ども”全員”の安全」という視点を。子どもを人質にするのはNGでは?


『「登校班から抜けて」は意地悪だね。肝心な子どもの安全を考えていない。子どもを人質にとるようなやり方には賛同できないな』
『登校班は子どもの安全のためなのに子ども会の加入は任意だよね。どうして子ども会を抜けると、登校班からはじかれてしまうのかが疑問。登校班のために子ども会に入るのも、私はちょっと違う気がするし。みんな一緒の行動や考えじゃないと、気に入らない人が多いせいなのかなぁ……?』
「子どもたちの安全な登校」という目的をもつ登校班の本質を考えることで、投稿者さんの住む地域のルールに首をかしげるママが現れます。子ども会を退会したら原則、その子の登校上の安全は考慮しないというようなルールを憂えるママの声、考えさせられるところがありますね。本来ならば、無条件で子ども”全員”の登校上の安全を守るのが理想なのでしょう。「会員になれば登校班に入れる」という仕組みに疑問の目を向ける視点は、筆者としては鋭いように感じます。

その体制、時代にマッチしている?

『うちの地域も子ども会が登校班を管理していたんだけど、保護者が忙しいせいか子ども会に加入しない家庭が増えて、結果登校班の管理を学校がするようになった。そもそも子ども会は必要なのか? とも思うよね。時代に合ってない気がする』
『登校班のことは自治会は関係せず、当事者である保護者やPTAが考えるべきだと思う。投稿者さんみたいな人がでてくるのであれば、変化の時期に入っているんだとも思うよ』
その地域のルールには従うべきとの意見もあがった今回ですが、ルールの妥当性や団体の存在意義を問う声も……。共働き世帯が増え保護者が忙しかったり、地域のつながりが希薄になったり、はたまた個人の意思が尊重されるようになった今の時代。自治会や子ども会加入などのこれまでの当たり前が、徐々に当たり前でなくなってきている現実をママたちも肌で感じているのかもしれませんね。時代に合うルールについて言及されたコメントに、魅力を感じたり納得感を得たりするママは多いのではないでしょうか?

わが地域は”改革”に踏みきりました!


今まで当たり前とされてきたルールに対して、投稿者さんのように疑問を感じる人が現れたり、保護者が時代にマッチしていないと判断したりすることは、体制を見直す大きなきっかけとなり得るのではないでしょうか。もはや時代遅れとも思われる既存の体制に対し、今に合わせて刷新していくことの大切さを語るママもいて……。
『うちも投稿者さんの地域と似たルールのところだったけど、私は自治会と子ども会は切り離して考えるのが健全だと思ったので、PTA役員のときに2年かけて分離した。解決すべき問題があって大変だったけどね。時代に合わないシステムだと思うなら、保護者や地域が真剣に考えればいいと思う。何かのルールを変えるってそういうことだと思うな』
『1人登校不可となると、子ども会と自治会加入がほぼ強制になって窮屈だよね。それは誰が決めたルールなんだろう? そこと話をつけるしかないんじゃないかな。1人登校できるようにルールを変えるとか、登校班は自治会や子ども会の加入に関係なく子どもの権利だ! って主張するとか。納得いかないルールを変えるために動くのはいいことだよ』
『うちの地域も自治会、子ども会、学校が連携していて、私は子ども会会長として、1年半かけて規約を改正した。年長者からの反発があったけど、私に賛同する家庭が多くて改正できた。役員になってルールを変える、そこまでするパワーがなければ、残念だけど「郷に入っては郷に従え」かな』
今の時代の子育て世帯のため、ルール改革に奮闘したママたちの気概には頭が下がる思いですね! たとえ多くの人が「おかしい」と不満を抱えようとも、体制を変えるために実際に動きだす人物がいなければ、結局は「なあなあ」とそのままのルールが引き継がれていくわけで……。しかしそれに歯止めをかけようと思うと、改革には熱意と労力と時間が必要で、日々忙しいママはジレンマを抱えることになりそうです……。しかしいずれにしてもわが子に関わることですから、他人任せではなく「自分ごと」として受け止めていくことは肝要ではないかなと、筆者としては考えます。現ルールに沿って親の送迎でやりくりしたりや学校に1人登校を認めてもらうよう掛け合ったり、はたまた現ルールの抜本的改革のためにアクションを起こすなり、選択肢は意外と多岐に渡るかもしれません。今回は投稿者さんのご家庭にとって厳しい事態となりましたが、親子の考えやライフスタイルに合わせてベストな選択ができることを祈っております。

文・みちはら宵子 編集・きなこ イラスト・マメ美

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