トヨタ8号車が2番手に後退。トップ51号車フェラーリは1分のリード/2023WEC第4戦ル・マン決勝18時間後

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2023年06月11日 17:40  AUTOSPORT web

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フェラーリAFコルセの51号車フェラーリ499P(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョヴィナッツィ組)
 フランス、ル・マンのサルト・サーキットで開催されているWEC世界耐久選手権第4戦『ル・マン24時間レース』は現地6月11日(日)の10時(日本時間11日17時)にレースの4分の3を経過。スタートから18時間時点の首位はフェラーリAFコルセの51号車フェラーリ499P(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョヴィナッツィ組)。2番手には1分差でTOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮組)がつけている。

■荒天は落ち着き、各車コンスタントに周回を重ねる

 スタートから12時間が経過し天候の変化も落ち着いてきたル・マン24時間は、レース前半に頻出していたクラッシュ等のトラブルも減少し、各車コンスタントに周回を重ねていく。

 レースが折り返しを迎えた156周目には、ハイパーカークラスのトップを走るジェームス・カラド駆る51号車フェラーリ499Pに、2番手のセバスチャン・ブエミのドライブする8号車トヨタGR010ハイブリッドが接近。ブエミはユノディエールの第1シケイン手前でカラドをパスし、トップへ浮上する。

 1周後の157周目に両車は同時にピットイン、8号車はブレンドン・ハートレーに、51号車はアントニオ・ジョヴィナッツィにドライバーを交代しフルサービスを終えてコースに復帰する。

 その後8号車トヨタのハートレーは好ペースで走行を続け、170周目に再び2台が同時ピットインとなったタイミングでのギャップは15秒、183周目に同時ピットインのタイミングではそのリードを40秒に広げる。51号車フェラーリは、ジョヴィナッツィからアレッサンドロ・ピエール・グイディにドライバーを交代している。

 スタートから13時間45分が経過し空が徐々に明るみだしたころ、LMGTEアマクラスの12番手を走行していた藤井誠暢駆る777号車アストンマーティン・バンテージAMR(Dステーション・レーシング)がミュルサンヌ立ち上がりで突如スローダウン。原因は駆動システムの電気的トラブルとのことで、藤井はコース脇に1度マシンをストップさせ再起動を試みるも、マシンはシャットダウンしたままで再び走り出すことは叶わずリタイアとなった。

 14時間過ぎには、LMGTEアマクラスのジョナス・リードがドライブする88号車ポルシェ911 RSR-19(プロトン・コンペティション)がインディアナポリスで単独クラッシュ。14時間30分が経過したころには、LMP2クラスのベン・バーニコートのドライブする80号車オレカ07・ギブソン(AFコルセ)がポルシェカーブから続くターン24で姿勢を乱してバリアにクラッシュを喫する。

 15時間15分が経過した時点には、トリスタン・ボーティエのドライブする4号車ヴァンウォール・バンダーベル680(フロイド・ヴァンウォール・レーシングチーム)がエンジンブローでマシンを止めリタイアとなり、朝を迎えるにつれて次第にアクシデントも増加している。

■8号車トヨタにパンクチャー、51号車フェラーリが逆転

 その後、ハイパーカークラスのトップを走る8号車トヨタは195周目にピットインし、ハートレーから平川亮へとドライバーを交代。平川は2番手とのギャップを広げにかかるもペースに伸び悩み、同じ周回でピットインをしていた51号車フェラーリの接近を許す展開となってしまう。

 続く207周目には、ピエール・グイディ駆る51号車フェラーリが8号車トヨタの平川に追いつき、2台はほとんどギャップがない状態でピットストップへ。

 トヨタはこのタイミングで、デブリの影響でダメージを負っていたフロントノーズカウルとパンクチャーを起こしていた右リヤタイヤを交換。そのため8号車トヨタはピット作業に時間を要し、その隙に51号車フェラーリはピットアウト、5秒のリードをもって総合のトップへと浮上した。

 その後、ピエール・グイディからカラドへとドライバーを交代したフェラーリは好ペースを維持し、8号車トヨタを寄せ付けない走りをみせ、徐々にそのギャップを広げていく。

 219周目には再び8号車トヨタと51号車フェラーリが同時にピットイン。8号車トヨタは給油とタイヤの交換を行うも、51号車フェラーリは給油のみの作業でマシンを送り出し、ピットアウト時の2台のギャップは約25秒に広がる。

 8号車トヨタを引き続きドライブする平川は、ニュータイヤの利を活かして追い上げにかかるもその差を埋めるまでには至らず。

 231周目には、51号車フェラーリが11周のスティントで早めにピットイン。それに合わせて8号車トヨタもピットに入り、51号車フェラーリはジョヴィナッツィに、8号車トヨタはブエミへとドライバー交代を行った。

 その後トップを走るジョヴィナッツィは、ときには3分28秒台にも入る快速ペースで走行を続け、2番手の8号車トヨタに対して1分のリードを築いている。

 LMP2クラスは、依然としてインターユーロポル・コンペティションの34号車オレカ07と、チームWRTの41号車オレカ07がクラストップを争う展開が続き、18時間が経過した時点ではアルベルト・コスタがステアリングを握るインターユーロポル・コンペティションの34号車オレカ07がクラス首位に立っている。

 LMGTEアマクラスは、12時間過ぎにトップとなった木村武史組57号車フェラーリ488 GTEエボ(ケッセル・レーシング)が朝を迎えていくなかで好走を続けていたが、17時間が経過した時点で突如マシンをガレージに入れている。足回り各部を確認したのちすぐにマシンをコースへ戻すも、18時間経過時点ではクラス7番手まで順位を落としている。トップを走るのは、2番手を走行し続けていた“女性ドライバートリオ”のアイアン・デイムス85号車ポルシェ911 RSR-19で、2番手の33号車シボレー・コルベットC8.R(コルベット・レーシング)に1周の差をつけている。

 星野敏と藤井誠暢が乗り込む777号車アストンマーティンは、マシントラブルによりリタイア、横溝直輝/辻子依旦/ケイ・コッツォリーノ組74号車フェラーリ488 GTEエボ(ケッセル・レーシング)は徐々に順位を上げ、18時間経過時点ではクラス11番手につけている。

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  • Cadillacが残る2時間で3&4快走中も摩訶不思議
    • イイネ!1
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