フォーミュラ・リージョナル第3ラウンド岡山。小川颯太、金丸ユウ、リアム・シーツが優勝分ける

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2023年06月13日 08:30  AUTOSPORT web

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2023 FRJ 岡山大会 第8戦決勝 リアム・シーツ(Sutekina Racing)
 2023年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)の第3ラウンドとなる岡山大会(第6戦〜第8戦)が6月10〜11日に岡山国際サーキットで開催された。第6戦では小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)が今季3勝目を飾り、第7戦では金丸ユウ(Sutekina Racing)、第8戦ではリアム・シーツ(Sutekina Racing)がそれぞれFRJ初優勝を飾っている。

* * * * * *

 第2大会鈴鹿に続いて、今大会も全7台がエントリーしたFRJ。そのうち、奥住慈英(Buzz Racing)、ワン・ジョンウェイ(HELM MOTORSPORTS F111/3)、そして唯一のマスタークラスとなる近藤善嗣(KUJIRA Rn-sports)にとってはFRJデビューレースとなった。また、2020年以来3シーズンぶりに金丸ユウがFRJに参戦を果たしている。

 10日午前に行われた公式予選1と公式予選2、そして公式予選1のセカンドベストタイムはいずれも、ドライバーズランキングトップの小川颯太が最速タイムを記録し、3レースともにポールポジションを獲得。第1大会富士、第2大会鈴鹿に続いて、岡山でも好調ぶりを見せつけた。
 
■第6戦/小川颯太が独走でポール・トゥ・ウィン

 10日午後に行われた第6戦決勝。ポールスタートの小川が出遅れる一方、フロントロウスタートのシーツが1コーナーのホールショットを奪う。ただ、2台は立ち上がりでほぼ並走となり、アウト・インが入れ替わる2コーナーで小川がトップに返り咲く。

 ただ、シーツもそこから小川のスリップストリームに入り、アトウッドカーブの立ち上がりで再び小川と並走。続くヘアピンに向けてアウトに小川、インにシーツという状況の中、小川がトップを死守。シーツに0.7秒差をつけてオープニングラップを終えた。

 一方のシーツは0.3秒背後に岩澤優吾(Bionic Jack Racing F111/3)、0.8秒後方に金丸と後続にプレッシャーをかけられる展開となり、2周目の2コーナー立ち上がりでコースオフ。その間に2台の先行を許し、シーツは4番手に後退する。

 これで小川と2番手集団との間にギャップが生まれると、小川はその差を毎周広げにかかり独走状態に。一方の2番手争いは金丸が岩澤に迫るシーンもあったが、ポジションチェンジまでには至らず。

 18周のレースは小川が7.591秒のリードを築いてポール・トゥ・ウイン。2位に岩澤が続き、Bionic Jack Racingがワンツー・フィニッシュとなった。3位に金丸、4位にシーツ、そして5位の近藤までが完走となった。なお、ファステストラップはFRJ初レースを迎えるもリタイアに終わった奥住が記録した1分28秒428となる。

・2023年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第6戦岡山国際サーキット 決勝正式結果
Pos.No.ClassDriverCarLaps/Gap198小川颯太Bionic Jack Racing F111/318Laps297岩澤優吾Bionic Jack Racing F111/37.59133金丸ユウSutekina Racing8.446427L.シーツSutekina Racing11.833599M近藤善嗣KUJIRA Rn-sports52.714-62Z.ワンHELM MOTORSPORTS F111/36Laps-14奥住慈英Buzz Racing9Laps
スタート時刻:14時02分49秒/フィニッシュ時刻:14時29分33秒
天候:曇り コース状況:ドライ
完走周回数:13Laps
ベストラップ: #14 奥住慈英 1分28秒428(8/9) 150.753km/h

■第7戦/ウエット路面でのスリックが的中。金丸ユウが逆転初優勝

 10日夜より岡山国際サーキットには雨が降り注ぎ、11日午前9時55分の第7戦決勝スタート時には雨は止むも、路面はウエットコンディションに。これにより、ポールスタートの小川をはじめ、多くの車両がウエットタイヤを装着。そんななか、4番グリッドの金丸ユウ、6番グリッドのワンはスリックタイヤを装着するという賭けに出た。

 レース序盤の路面コンディションはウエットタイヤが適しており、スタートではポールスタートの小川がホールショットを守る。一方、フロントロウスタートのシーツは出遅れ、1コーナーで3番手に後退。またスリックタイヤでスタートを切った金丸もウエット路面に苦戦し5番手に後退。この時点ではウエットタイヤを履くという賭けは失敗に終わったかと思われた。

 小川、奥住、岩澤、シーツ、金丸、近藤、ワンというオーダーでレース前半は進むが、走れば走るほど路面状況は改善の一途を辿り、トップの小川をはじめウエットタイヤ勢は徐々にペースダウン。そんな中、劇的にペースを上げたのがスリックを履く金丸だった。8周目にシーツと岩澤を攻略。12周目に奥住を攻略し、金丸は2番手に浮上。

 ただ、12周終了時点でトップ小川と2番手金丸のギャップは9.8秒と大差だった。だが、金丸が1周につき2秒ギャップを縮める走りで、小川とのギャップを急激に縮める。そうして迎えた16周目、ホームストレートで金丸が小川をかわしトップに浮上すると、その後もギャップを広げ、3年ぶりの参戦となった金丸がFRJ初優勝を飾った。5.934秒差の2位に小川、3位に初表彰台となった奥住が続いた。

・2023年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第7戦岡山国際サーキット 決勝正式結果
Pos.No.ClassDriverCarTime/Gap13金丸ユウSutekina Racing18Laps298小川颯太Bionic Jack Racing F111/35.934314奥住慈英Buzz Racing39.477427L.シーツSutekina Racing46.343597岩澤優吾Bionic Jack Racing F111/355.586699M近藤善嗣KUJIRA Rn-sports1Lap762Z.ワンHELM MOTORSPORTS F111/31Lap
スタート時刻:9時58分10秒/フィニッシュ時刻:10時27分09秒
天候:曇り コース状況:ウエット
完走周回数:13Laps
ベストラップ: #3 金丸ユウ 1分32秒650(18/18) 143.883km/h

■第8戦/好スタート決めたリアム・シーツがFRJ初優勝飾る

 続いて、11日14時55分から行われた第8戦決勝。ポールシッター小川から1コーナーのホールショットを奪ったのは、フロントロウスタートのシーツだった。そんなシーツを小川が追従し、トップ2台が3番手以下を大きく引き離す。

 レース中盤に小川はファステストを更新する走りでシーツとの間合いを詰める。一時は1.2秒まで広がった2台のギャップは8周目には1秒を切り、さらに15周目に0.476秒まで縮まる。

 しかし、2台のポジションは変わらず。18周目を終え、ニュージーランドからFRJに挑むシーツがトップチェッカーを受け、参戦8レース目にして今季初優勝を飾った。0.485秒差の2位に小川、3位に金丸が続いた。

 この第8戦終了時点でのドライバーズランキングトップ3は以下のとおり。143.5点獲得の小川がポイントリーダーの座をキープ。87.5点獲得のシーツがランキング2位、84.5点獲得の岩澤がランキング3位に続いている。

 2023年FRJ、次戦となる第4大会(第9戦〜第11戦)は7月22〜23日にモビリティリゾートもてぎで開催される。

・2023年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第8戦岡山国際サーキット 決勝正式結果
Pos.No.ClassDriverCarTime/Gap127L.シーツSutekina Racing18Laps298小川颯太Bionic Jack Racing F111/30.48533金丸ユウSutekina Racing1.229414奥住慈英Buzz Racing2.898597岩澤優吾Bionic Jack Racing F111/319.732662Z.ワンHELM MOTORSPORTS F111/353.498799M近藤善嗣KUJIRA Rn-sports55.597
スタート時刻:14時57分48秒/フィニッシュ時刻:15時24分35秒
天候:曇り コース状況:ドライ
完走周回数:13Laps
ベストラップ: #98 小川颯太 1分28秒529(8/18) 150.581km/h

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