山田まりや、10代のころの休みは年8日間!暴飲暴食に難病疑い、食と健康に目覚めた瞬間

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2023年06月15日 08:00  週刊女性PRIME

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山田まりや

「クローン病という難病かもしれないと言われ、言葉を失いました。すごく忙しかったけど、仕事はうまくいっていて、これからというタイミングでしたから。でも実は、我慢できないくらいひどい腹痛に、いつも悩まされていたんです」

 そう当時を振り返るのは、16歳でグラビアアイドルとしてデビューし、あっという間にお茶の間の人気者となった山田まりやさん(43)。容姿はもちろん、明るい笑顔と歯に衣着せぬトークがうけ、テレビで顔を見ない日はないほどの活躍ぶりだったが、本人はクビにならないよう必死だったと語る。

山田まりや、難病? つらい症状の原因

「大勢の大人に囲まれてのお仕事で、緊張もプレッシャーも半端じゃなかったです。でも、芸能界には母と弟を養うために入ったので、とにかく一生懸命頑張っていました」(山田さん、以下同)

 10代のころは休みが年間わずか8日間という過密スケジュール。家と職場をひたすら往復する日々で、食事といえば、スタジオやロケ現場で用意されたお弁当ばかり。のちに始まったグルメリポートの仕事も、もともと胃腸が弱かった山田さんにとっては過酷なものだった。

 やがて20歳を迎えると、仕事のストレスから酒やタバコも……。

「今振り返ってみれば、暴飲暴食の日々を送っていたと思います。甘いものも大好きだったし、生活は不規則だし。そうこうするうちに、どんどん体調が悪化していきました。身体は常にだるいし、肩こり、背中の張り、むくみもひどい。それに嘔吐、下痢、便秘、胃痛なども。10年くらい、そういう状態が続いていました

 そんなある日、山田さんを急性盲腸炎が襲う。舞台に出演中だった山田さんは、終演後に手術室に直行。

「ところが、術後も体調が全然回復しないんです。結局、退院後のロケでも倒れてしまって……」

友人から紹介されて受けた鍼治療

 そこで担ぎ込まれた病院で言われたのが、「クローン病の疑いあり」だった。クローン病は、国が指定している特定疾患。原因も不明、特効薬もなしという医師の説明に、絶望に打ちひしがれたという。当時山田さんは23歳、デビューから8年がたっていた。

「転機になったのは、友人から紹介されて受けた鍼治療でした。藁にもすがる気持ちで、クローン病の話も伝えて診てもらったところ、『難病でもなんでもないよ。胃と腸が動いていないだけ。食べすぎに消化機能が追いついていないための不調』と言われて、耳を疑いました」

 半信半疑ながら、山田さんは、先生の指示どおり3日間連続で鍼へ通い、常温の水以外は完全に絶食。すると、腸内に長く滞在していた宿便が出て劇的に身体が軽くなり大感動したという。さらに先生から、「まずは胃腸の消化の負担を減らして、動きを良くするために炭水化物を抜いてみて」と言われて実践。1年半後には体重が6キロ減り、不調も消えて体質改善に成功したのだ。

「不調の原因は食生活だったんだ、と驚きました。ちょうど舞台に立つ面白さや喜びも感じ始めたときで、健康を保つことの大切さも実感していたので、特に意識して食事の内容やとり方を考えるようになりました」

 子どものころから勉強は不得手だったという山田さんだが、食と健康についての興味・関心から、マクロビオティックと薬膳と漢方を猛勉強。資格を次々に取得し、その知識を活かし、素材にこだわった食のオリジナルブランドを展開するまでになっている。

「今は“毒”を出す力の強い腸にするため、白砂糖や添加物、保存料などを家では極力避けています。ミネラル、ビタミンと良質なタンパク質を息子も自分もたっぷり摂取して、健やかな毎日を過ごせています」

山田まりや(やまだ・まりや)●1980年生まれ。96年、15歳でグラビアアイドルとしてデビュー。さらに、マルチタレントとしてバラエティー番組に数多く出演。女優としてドラマ、舞台でも活躍。現在は一人息子を育てながら、食や健康に関する活動を幅広く展開している。

(取材・文/八坂佳子、大野瑞紀)

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