宮田莉朋「レインライト点滅は嘘だと思った」野尻智紀「さすがに今日の宮田選手の速さでは」【SF第5戦決勝会見】

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2023年06月18日 20:00  AUTOSPORT web

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2023スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 優勝した宮田莉朋、2位の野尻智紀、3位の牧野任祐
 6月18日にスポーツランドSUGOで開催された2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦。決勝後の会見で今季2勝目を飾った宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)、2位の野尻智紀(TEAM MUGEN)、3位の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、そしてVANTELIN TEAM TOM’Sの舘信秀監督がレースを振り返った。

■宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
決勝 優勝

「スタートでは初めて順位を下げずに1コーナーを迎えることができたので、あとはチームと決めたプランを遂行すればいいかなというふうに切り替えました。序盤、レースが始まってすぐにセーフティカー(SC)が入ったことは不安要素ではありましたが、リスタート後に大湯選手をオーバーテイクすることができたことは良かったと思います」

「あとは、ピットに入るタイミングも良かったですし、チームのクルーもピット作業も良かったです。去年はここで悔しい思いをしたので、その雪辱を果たすようないいレースができたと思います」

「(大湯都史樹をかわした状況について問われ)前回のオートポリスからOTS(オーバーテイクシステム)を使ったらレインライトが点滅するという、去年と同じやり方になりました。SC明けに大湯選手のレインライトが光ったので、『OTSを使ったんだ』という認識でいたのですけど、その次の周の最終コーナーでもまたレインライトが点滅したので『これはおそらく“嘘”をついているな』と思いました」

「なので、それをチームに訴えて、『SFgoで彼がOTSを使ったのを確認したらすぐ教えてほしい』と伝えました。そして、オーバーテイクする前の周にもレインライトが光ったのですが、当初はそれがOTS使用で光ったものなのか、彼が自分点灯させたものなのかわかりませんでした。ですが、チームがその点滅はOTS使用中のものだと確認して無線をくれたので、僕は逆にそれをチャンスだと思いました」

「(大湯が)OTSを使用してレインライトが光った翌周には、僕がOTSを使っていなかったので、プッシュし真後ろについて、僕もOTSを使いオーバーテイクができたという感じです」

■舘信秀監督(VANTELIN TEAM TOM’S)

「今日のレースは本当に完璧だったと思います。土曜のフリー走行から最後の最後まで、莉朋は調子の良さを持続できたと思いますね」

「レースは作戦がバッチリと決まりました。なによりもクルマのセッティングが莉朋に合っていて、レースラップも落ちなかったことが要因だと思います」

「残り4戦ですが、莉朋は勢いがいいので、タイトルの可能性があるとも今日確信しました。毎回優勝狙います!」

■野尻智紀(TEAM MUGEN)
決勝 2位

「スタートでアンチストールのモードに入ってしまいました。決勝前のウォームアップで行ったスタート練習でも同じ症状が出ていたので、そこから調整はしたのですけどまた同じようなことになってしまいました」

「それに関してはこれからまた解析が必要だと思います。そのあと、幸いなことにアンチストールからの復帰は早くできました。そのタイミングで自分の中では、『まだ僕のレースは終わっていないな』みたいなふうに思いました」

「そこからチームとはミニマムでピットに入ろうと話をしていたのですけど、牧野選手もピットの準備しているということで。同じ戦略を採ってもオーバーテイクは難しいというところで、どうするかとなったのですが、牧野選手が入った翌周に『絶対大丈夫だからこの周に入って』とチームに言われてピットインし、おかげでオーバーカットすることができました。それが、そのあとペース良く走れた要因でもあるのかなと思います」

「でも、もう少しで莉朋選手もオーバーカットできたかなと思うと、そこは悔しさを感じますけど……さすがに今日の莉朋選手の速さでは、たとえ前でコース復帰できていたとしても、優勝するのは難しかったのではと思います」

「とはいえ、復帰戦でこれだけのポジションにまで持ってきてくれたので、本当にチームの皆さんに感謝していますし、応援してくださる大勢の方のエールのひとつひとつが僕の気力にもつながっていると思います。次戦の富士は優勝できるよう頑張りたいと思います」

■牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
決勝 3位

「スタートは良かったのですけど、野尻選手に仕掛けていったときに右フロントをかなりロックして、その時点で僕はもう早めに(ピットに)入るしかないかなと思いました」

「その時点ではミニマムで入りたかったのですけど、SCが入ってくれました。もしSCが入らずそのまま普通にレースを戦っていたら、(ミニマムでピットに入るとピットアウト後に)最後尾の集団に引っかかる可能性も出ていました。でも、SCのおかげでギャップがそこまで広がらなくなったので、結果的には11周目にピットに入ることになりました」

「10周で入りたかったのですが、周りのチームの準備状況も鑑みてですね。その時点で、僕がオーバーカットをしに行こうと思ったら大嶋和也(docomo business ROOKIE)しかいない状況でした」

「ただ、そんな中でも自分たちのできることはできたと思います。今シーズン、クルマが変わって苦戦していた中で、3位表彰台という結果がまず出たので良かったです」

「ただ、このレースも途中でフロント周りにトラブルが出て、途中からステアリングが傾いて、これはリタイアするしかないのかなと思ったりもしたのですが、なんとか普通に走ることができたので良かったです」

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