「ケイト」が高校生にメイクレクチャー アイシャドウから自分らしさを学ぶ授業を実施

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2023年06月22日 16:42  Fashionsnap.com

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 カネボウ化粧品のグローバルメイクアップブランド「ケイト(KATE)」が、メイクを通じて自分らしさを学ぶ授業「ケイト スクール(KATE SCHOOL)」を開講した。第1回は、嘉悦学園 かえつ有明中・高等学校の高校2年生、3クラスの男女96人を対象に実施した。

 ケイトは、人々の生き方や価値観が多様化し、自己表現や自分らしさが重視される現代社会の中で、SNSの普及などから「こうあるべき」という固定観念など、目に見えないさまざまなルールに縛られ、「自分らしく生きたいけど、自分らしさがわからない」という声があると考えた。今回こういった思いを受け、1997年の誕生以来、「NO MORE RULES.」のスローガンのもと、「ルールに縛られないメイク」を提案し続けるケイトが、新たな自己表現の可能性を広げるきっかけづくりとしてスクールを実施した。
 ケイトブランドマネージャーの岩田有弘氏は「17才という多感な時期に自分らしさや個性に悩む生徒が多くいるのではないかという考えから、第1回を高校で行なった」とし、さらに「メイクの仕方を伝える授業ではなく、自己表現の場を提供したい」と述べ、半数以上が男子生徒の合計96人に授業を行なった。
 今回授業で使用したのは、108色を揃えるケイトの単色アイシャドウ「ザ アイカラー」(各税込715円※編集部調べ)。男性生徒が多くいる中でアイシャドウを選定した理由に「(男女関係なく)自分自身を見つめ直し向き合って欲しい。そう考えた時に、色展開が豊富なアイシャドウの方が可能性が広がる」と語り、事前に生徒には、「108個の『欲』と呼ぶ色名から、気になるものを4つ選んで来る」といった宿題を課した。当日、その4色が入ったアイシャドウパレットを使って授業を行った。
 授業の冒頭でブランド担当者が「自分をどう見せたいかを考えながら、本当の自分らしさを知る時間にしてほしい」と生徒に説明。4人1組のグループになって、10分間のディスカッションで、選んだ4つの欲とその理由について意見を重ねた。メイクシート上に色を載せる練習に移ると、「予想以上にカラフルだった」「重ねると意外ときれい」と指やチップを活用しながら楽しそうに取り組んでいた。そして自らの顔にアイシャドウを施す時間では、女子生徒が男子生徒にレクチャーする様子や、手鏡との距離感を試行錯誤する男子生徒、メイクスタッフからアドバイスを受け、素直に試す生徒の姿が見受けられた。さらにケイトが用意した化粧下地やBBクリーム、アイブロウペンシルを試す生徒も。最後に、チェキで撮影したメイク姿の写真をもとに、感想やどのような発見があったかなどのグループディスカッションが行われた。
 授業を終えた女子生徒らからは「普段挑戦できないメイクができて楽しかった。自分の性格や個性から色を選ぶのは初めてだったが、新しい発見があった。メイクに限らず何事も挑戦することが大切だとわかった」。男子生徒らからは「全てが初めての経験だった。メイクチャートでは苦戦したが、人に教えてもらうことで顔には上手く付けられた。肌がきれいに見えることが自分の自信につながった」と目を輝かせた。 
 石川百代校長は「本学は厳しい校則は設けず『学生らしさ』を軸に身だしなみの教育をしている。メイクをする生徒の姿はほとんど見ないが、自主性を大切にする私たちにとってこの企画は自分の強みを理解し、自分らしさを表現する良い機会だと思った。今後も同様の企画があればぜひ受けたい」と話した。学年主任の篠原敬司郎教諭は「この授業が生徒の自尊心や自己肯定感につながれば嬉しい」と述べ、クラス担任の小宮直樹教諭は「普段の授業の様子とは異なる生徒の姿がとても印象的だった。実施前は男子生徒の反応が少し不安だったが、予想以上に楽しんで取り組んでいた」と笑顔を見せた。
 ブランドマネージャーの岩田氏は「今後も続けていきたい。回を重ねるに連れて大学生などを対象に実施する可能性もある」と語った。
 ケイトは1997年に誕生。「NO MORE RULES.」をスローガンに、オリジナリティのある製品を展開し人気を集めてきた。「リップモンスター」はリップが売れないコロナ禍で、売り切れが続出するなど爆発的なヒットを記録。リップモンスターがけん引し、売り上げも前年を超えて推移している。

■ケイト:公式サイト
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