フィオルッチのメンズアーティスティックディレクター ダニエル・フレッチャーが退任、後任は未定

　「フィオルッチ（FIORUCCI）」のメンズアーティスティックディレクター ダニエル・フレッチャー（Daniel Fletcher）が6月末で退任する。2024年リゾートコレクションがフィオルッチで最後に手掛けるコレクションとなり、後任は発表されていない。フレッチャーは今後、自身のブランド「DANIEL w. FLETCHER」に専念するとみられる。

　フレッチャーは、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ （Central Saint Martins）を卒業。「ルイ・ヴィトン（LOUIS VUITTON）」「バーバリー（BURBERRY）」などで経験を積み、2015年に「DANIEL w. FLETCHER」を立ち上げた。2019年12月にフィオルッチのメンズアーティスティックディレクターに就任すると、2020年1月に配信を開始したネットフリックス（Netflix）のリアリティファッション番組「ネクスト・イン・ファッション（Next In Fashion）」に出場し、準優勝に輝いた。
　フィオルッチは、1967年にブランドをスタート。2014年には伊藤忠商事によって買収されたが、2015年に創業者のエリオ・フィオルッチ（Elio Fiorucci）が死去した後、イギリス人事業家のスティーブン・シェーファー（Stephen Schaffer）とジェイニー・シェーファー（Janie Schaffer）に売却され、2017年にブランドを再始動していた。
　フレッチャーは退任の発表に際し、自身のインスタグラムに「フィオルッチでの仕事を誇りに思っています。とても楽しい時間でした。私を起用してくれたスティーブンとジェイニー、サポートしてくれたチームのメンバーに感謝します」と綴っている。