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前回からの続き。最近のお話です。私は60代のルリコ。夫と農村部に住み、ここ数年は結婚した息子トオルと嫁サチさんも一緒に農業をしています。広々とした田畑ばかりのこの土地にはたいした娯楽はありません。私の一番の楽しみといえば、たまに集まる町内会の奥さんたちとのおしゃべりです。
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私はサチさんのお兄さんの結婚式に参列することで頭がいっぱいでした。日常から離れ、素敵な場所へ行けることに胸を高鳴らせていたのです。しかしサチさんからは……。
![5-3](https://image-select.mamastar.jp/interspace/wp-content/uploads/1686666810-96b89409f0f31ac030f5d0af8a184dba-1200x1800.png)
せっかく参列を申し出ているのに親族の席ひとつも用意できないなんて、サチさんのお兄さんは非常識ではないでしょうか。それに町内会のみんなに都会へ行くと言った手前、私は絶対に参列する必要があるのです。こうなったら最後の手段、勝手に乗り込むしかないと考えています。
【第6話】へ続く。
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