『あなたがしてくれなくても』最終回、緻密だったはずの脚本が「急につまらなくなった」ワケ

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2023年06月25日 15:01  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

 “セックスレス”をテーマにした奈緒主演の連続ドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系、以下『あなして』)。6月22日放送の最終回に、「台無し」と批判が相次いでいる。

 同ドラマは、「漫画アクション」(双葉社)で連載中の同名漫画が原作。吉野みち(奈緒)&陽一(永山瑛太)、新名誠(岩田剛典)&楓(田中みな実)という2組の夫婦が、セックスレスや不倫に苦悩する物語で、制作にあたり2014年7月期放送の不倫ドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(同)のスタッフが再集結したことでも話題となった。

※以下、『あなたがしてくれなくても』最終回のネタバレを含みます。

 前回、陽一と離婚し、誠にも別れを告げたみち。しかし最終回では、この2カ月後に陽一が誠を呼び出し、「みちは誰かがそばにいて見てやんなきゃダメじゃないの?」と忠告。誠は再びみちに連絡を取るようになる。

 ある週末、誠に昇級試験の勉強を付き合ってもらったみちは、誠の送迎で陽一の姉・麻美(紺野まひる)の子どもの音楽発表会へ。会場には陽一もかけつけ、陽一と誠は鉢合わせに。さらに、久々に陽一の姿を見たみちは思いがあふれる。

 この9カ月後、みちは陽一が働くカフェを訪れ、その流れで陽一の家で飲むことに。2人は、陽一が“最近ハマっている”という影絵で無邪気に遊ぶ。

 後日、みちが路上を歩いていると、子育て雑誌の編集長となった楓とばったり遭遇。2人でサシ飲みをした後、楓はみちを強引に陽一が働くカフェに連れて行く。すると、その場には先客として誠がおり、4人が集結。ここでの誠と楓の計らいにより、みちと陽一は復縁。また2人で暮らし始めるのだった……。

『あなたがしてくれなくても』最終回、「3カ月間、何を見させられていたのか」と視聴者あ然

 放送後、ネット上では「ドラマにこんなにハマったのは久しぶり。とにかく奈緒と瑛太の演技が本当にうまい」「とりあえずハッピーエンドかな? 幸せそうなみちと陽一のキスシーンにキュンキュンした」と好意的な声が上がる一方で、「先々週くらいまで最高に面白かったのに、急につまらなくなった」「最終回は、“偶然”だらけの白々しい場面ばかりで台無し。みちの誠への思いが途切れた理由も、気持ちが陽一に戻っていく過程もサッパリわからないし、感情移入できなかった」と不満が噴出。

 中には、「ただ優柔不断な主人公に振り回された」と感じた視聴者もいたようで、「3カ月間、一体何を見させられていたのだろうか……」とあ然とする声も散見される。

「『みちと誠にくっついてほしい』と願っていた視聴者が多かったのは事実。ただ、そうならなかったことよりも、前回あたりから登場人物の心情描写がボヤけ始め、視聴者が置いてけぼりになったことが、ブーイングの起こった一番の要因と思われます」(テレビ誌ライター)

『あなたがしてくれなくても』、尻すぼみの理由は“ドラマオリジナル展開”?

 繊細に作り込まれた脚本が売りだったはずの『あなたがしてくれなくても』だが、なぜ終盤で尻すぼみとなってしまったのだろうか。

「第9話までは、基本的に原作に沿った緻密な展開が続いていました。しかし、原作が連載中のため、前回あたりからドラマのオリジナルストーリーに突入。それが多くの視聴者にハマらなかったようなんです。なお、22日付の『日刊スポーツ』が掲載したプロデューサーのインタビューによれば、オリジナル部分は原作者のハルノ晴氏と相談しながら作ったそう。要は“原作者公認”の脚本ということ。なので“キャラぶれ”はないはずなのですが……」(同)

 TVerのお気に入り数が143万人を超え、今期の民放連ドラでトップになるなど、ヒット作といえる『あなたがしてくれなくても』。視聴者の期待値が大きかっただけに、この最終回は非常に残念だ。

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