ベトナムで『バービー』の公開が禁止に 「九段線」が描かれた世界地図を問題視

108

2023年07月04日 13:31  cinemacafe.net

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

cinemacafe.net

マーゴット・ロビー Photo by Jon Kopaloff/Getty Images
グレタ・ガーウィグ監督×マーゴット・ロビー主演作『バービー』が、ベトナムでは公開禁止となったことが明らかになった。当初、ベトナムではアメリカ、カナダ、英国と同じ7月21日に公開予定だったのだが、一体なにがあったのか。

ベトナムの「トゥオイチェー」紙は、同国映画局の局長を引用し、「アメリカの映画『バービー』には「九段線」の違反画像が含まれているため、公開を許可できません」と報じている。複数メディアによると、あるシーンに中国が南シナ海における領有権を主張する「九段線」を用いた地図が映し出されるのだという。自国の主権を侵害していると主張しているベトナムにとって、この地図が問題視されているのだ。(2016年、ハーグの裁判所は中国の主張を認めない判断を下している)。

「九段線」が描かれた地図が映ることによって、ベトナムで上映が中止されたのは『バービー』だけにとどまらない。2019年にドリームワークスのアニメ映画『スノーベイビー』、2022年にはトム・ホランド主演作『アンチャーテッド』も同様の道をたどっていた。

『スノーベイビー』については、公開後に上映中止となり、劇場主のCGVは同作を上映したことで罰金を科せられ、違反映像をすぐに見つけられなかった映画局のスタッフは懲戒処分を受けた。2021年には中国ドラマ「あったかいロマンス」と米ドラマ「マダム・セクレタリー」に地図を含むシーンの削除が命じられた。




(賀来比呂美)

このニュースに関するつぶやき

  • 中国の怖い所はこういう所。何気ない事にさらっと自分らの主張を埋め込んできて知らず知らずに認識を変化させようとしてくる。
    • イイネ!69
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(82件)

ニュース設定