「子豚の剥製で貯金箱を作ったら、どれほど可愛いだろう」約1年かけてアイディアを実現した剥製師(米)<動画あり>

4

2023年07月06日 16:01  Techinsight Japan

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techinsight Japan

死産となった子豚を農場から寄付してもらい、剥製の加工を施して“リアルな貯金箱”が完成した。通常の剥製を作る過程とは異なる方法で仕上げられている(画像は『Copper State Taxidermy 2023年5月21日付Instagram「Claimed Taxidermy Pig piggybank!」』のスクリーンショット)
アメリカで活動する剥製師の女性が、子豚の剥製でできた“リアルなブタの貯金箱”を制作した。写真を見ただけでは生きている子豚と勘違いしてしまうほどの完成度で、お尻の部分のコルクを外すと、そこから小銭を取り出せるようになっている。女性は「もっと大きなサイズのものも作りたい」と話しているという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。

【この記事の動画を見る】

米アリゾナ州チャンドラー在住のレイチェル・ルイスさん(Rachel Lewis、38)は、4年前まで美容師として働いていた。彼女は子どもの頃から葬儀関連の仕事に興味を持ち、また彼女の夫が猟師であるため、動物の頭蓋骨の手入れを手伝っていた。もっと知識や技術を身につけたいと思ったレイチェルさんは、働きながら剥製の技術を学ぶクラスを受講した。そして剥製の世界にのめり込み、自身で「Copper State Taxidermy」という会社を立ち上げて、剥製師としてのキャリアをスタートさせた。

これまでに鹿や子ヤギ、アナグマなどの剥製を制作してきたレイチェルさんは1年ほど前、「子豚の剥製で貯金箱を作ったら、どれほど可愛いだろう」と思い付いた。そのアイディアを実現するために、どうしたら小銭の重さに耐え、貯金箱として機能するかを考え抜いた結果、今年の5月についに完成した。

完成品を見ると、子豚の小さな瞳や蹄、毛並みなど、生きていた時と変わらない姿で剥製として加工されていることが分かる。お尻にはクルンと丸まった可愛い尻尾もあるが、そのそばには大きなコルクが確認できる。実際に貯金箱として使っている様子を捉えた動画では、背中の部分から硬貨を入れ、お尻の部分のコルクを外して中の硬貨を取り出していた。

剥製に使った子豚は、死産となった子豚を地元の農場から寄付してもらったという。レイチェルさんによると、ブタやヤギは妊娠中に地面に転がった際にお腹の子どもを押しつぶしてしまい、死産になるケースがあるそうだ。またレイチェルさんは、制作の過程について「動物の形に合わせて発泡樹脂で詰め物を形成するという従来の方法ではなく、発泡樹脂を半分に切って中をくり抜き、(硬貨が中に入れられるように)内部を仕上げる必要がありました」と、骨の折れる作業であったと説明する。

レイチェルさんの2人の子どもたちはこの貯金箱を気に入っており、硬貨を入れたり出したりして遊んでいたそうだ。通常、子豚の剥製は350ドル(約5万円)で販売しているが、剥製のブタの貯金箱を750ドル(約10万8000円)で販売したところ、買い手がついた。


なお剥製については様々な意見があるが、レイチェルさんは「剥製に使用する動物のほとんどを地元の農場から寄付してもらっています」と明かしたうえで、「農家の人たちは、死んだ動物たちは埋めてしまうか、ただの廃棄物になってしまうと言っていました。これは悲しいことです。それらを剥製にすることで、動物に第二の命を与えているように感じています」と述べている。

レイチェルさんは今後も剥製のブタの貯金箱の制作を考えており、「今回よりも大きなサイズのものも作りたい」とコメントを残した。

ちなみに昨年6月には、愛猫の突然の死を受け入れられなかった女性が、67万円かけて愛猫を剥製にしたケースが注目を集めていた。



画像は『Copper State Taxidermy 2023年5月21日付Instagram「Claimed Taxidermy Pig piggybank!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

このニュースに関するつぶやき

  • 外人特有の「加減しろ莫迦!」
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(4件)

前日のランキングへ

ニュース設定