“金ロー”ジブリ祭りスタート!「マスクをしないと生きられない世界」が“奇跡的な作品”と言われる所以

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2023年07月07日 19:00  週刊女性PRIME

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『風の谷のナウシカ』作品画像/公式HPより

 毎週金曜日のお楽しみ、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で、7月7日に『風の谷のナウシカ』が放送される。 

 2018年にベストセラーとなった書籍『君たちはどう生きるか』がジブリで映画化され、7月14日に公開される。その新映画公開を祝し、3週連続“ジブリ金ロー”が開催され、『風の谷のナウシカ』を皮切りに、『コクリコ坂から』、『もののけ姫』と続いていく。『風の谷のナウシカ』は今回で2020年以来19回目の放送となるが、1986年の初回放送から一度も10%を割ることのない、安定した視聴率を誇っている。

『風の谷のナウシカ』は、文明が崩壊してから1000年がたち、“腐海”と呼ばれる毒を発する森やそこに住む巨大な生物・王蟲に生活が浸食されていく世界が舞台。風の谷の王妃であるナウシカは、陰謀論に巻き込まれながらも、環境問題を抱えながらも勃発している戦争の敵や王蟲との共生の道を追求していく。

 1984年に公開され、再放送の度にSNSではトレンド入り。歌舞伎化もされるなど、時間がたっても愛され続けている作品だ。劇中には、一度見ただけでは分からない奥深い演出がちりばめられており、ネットでの議論もいまだ絶えない。

 本作は、宮崎駿監督の長編アニメーション2作品目となったが、映画化までの道のりは順調ではなかった。

“奇跡的な作品”と言われる『ナウシカ』

「実は『風の谷のナウシカ』には、原作とされる漫画があるんです。1982年から雑誌『アニメージュ』で連載が始まり、完結したのは1984年の映画公開から11年後。映画で描かれているのは2巻までの内容です。宮崎監督が自身で漫画を描いていましたが、当時は映画化のつもりはなかったそうです。当時の宮崎監督は映画の仕事がほとんどない状態で、これが唯一のチャンスとなっていたので、“奇跡的な作品”と、ファンの間では有名です」(アニメ映画ライター)

 内容も制作エピソードも、知れば知るほどハマってしまう同作のキャッチコピーは“マスクをしないと生きられない世界”。新型コロナウイルスによってマスク着用を強いられた現実と交差し、以前とは異なる気持ちで見る方もいるだろう。

 時代や周りの環境が変わるたびに新しいメッセージをくれる『風と谷のナウシカ』。7日の放送後は、今後の20回目の金曜ロードショーを待たずとも、もう一度自分で見て、新しい発見をしてみるのもいいかもしれない。

7月から「金ロー」で放送されるジブリ作品

・金ロー7/7(金)放送ーー人も虫も愛す主人公が大好き
『風の谷のナウシカ』1984年公開

 毒を出す森やそこにすむ巨大な生物・王蟲に生活が浸食されていく世界で、風の谷の王女・ナウシカは、環境問題や戦争を乗り越えて共生を追求する。鑑賞するたび、慈愛の心をおすそ分けされる。

・金ロー7/14(金)放送ーー思い出す青春の日々にキュン
『コクリコ坂から』2011年公開

 1960年代の横浜が舞台。港が見える下宿に住む少女・海は、学園闘争に参加する新聞部部長の青年に出会う。教師とのバトルや商店街デートなど、エモーショナルな雰囲気の青春がクセに。

・金ロー7/21(金)放送ーー壮大な自然と素直さに心洗われる
『もののけ姫』1997年公開

 死の呪いをかけられた青年と、山犬に育てられた少女の物語。神聖な世界観に圧倒されつつも、“生きろ”というキャッチコピーのとおり、自然と闘う彼女たちの姿が胸に刺さる。

・「金曜ロードショーとジブリ展」

『風の谷のナウシカ』以外のジブリ作品も多く放送されており、金ローとジブリ作品は切っても切れない関係である。6月29日から、東京で『金曜ロードショーとジブリ展』がスタートしたので、どちらも好きな方はぜひ行ってみてほしい。

 

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